第2224話・・・若手の指導者と
2014年 03月 06日
その場には、初対面の他競技の中学教師も加していたのだが、
どんな競技であれ
どんな教科であれ、
指導する相手が中学生であることには変わりない。
<その懇親会での話の一部>
「本音は四角の隅にあるんだよ」
との話にピッ!と反応があったのを覚えている。
正しい話(正論)・・・・例えば、ミスしたときに、こうしなさい!みたいな話を「〇」とすれば
いくら正しいことを言っても、言われた選手の本音には届かないよう、という話。
えっ?
「□の中に、どんな大きな〇を描いても(正論を言っても)、
□の4隅には届かない。この4隅に選手の本音があるんだよ、
つまり、正しいことを言えば言うほど、選手の心に届いていないということ・・・」
「なぜ?}・・・わかったようなわからないような・・・?
「将棋の世界には「香車(きょうしゃ)」を見よ!」という言葉があるんだよ。
香車は将棋の駒の並びの端っこに置く。
つまり、最初は相手もこちらも端っこには香車の駒がある。
将棋盤の4隅には香車が配置されているということ。
そこで、香車を見れば、将棋盤全体が見えるといいう意味だよ。
体育館に入ったらまず、体育館の4隅を見る、
グランドに入ったらまず、グランドの4隅を見る、
コートに入ったらまず、コートの4隅を見る、
そうすれば全体が見えて、高ぶった心が落ち着くという意味だよ」
正しいことを言うより
やる気の出る言葉を言おう!
正しいことを言う →→ 四角の中に、〇を描く
やる気の出る言葉を言う →→ 四角の外に、〇を描く
包み込む、抱きかかえるという意味です!
できないことや、ミスしたこと、失敗したことを
ガミガミ言われれば言われるほど
「わかってるわい!」と反発したくなるのが人情というもの。
自分もそう時代があったな~。
いつでもどんな時でも
「大丈夫 おまえは素晴らしいんだから!」という
あの「僕を支えた母の言葉」は凄い と改めて思う次第。