第23話(1月5日)・・・孔子が憎んだ5つのことがら!
2005年 01月 04日
一つ、万事よく気が利いてそつがないが、実は冷たい人間。
二つ、その行いが偏っているのに、実は頑固な人間。
三つ、言うことが嘘でありながら、よく理屈が立つ人間。
四つ、つまらぬことを良く覚えておって、しかも口がうまい人間。
五つ、悪事を働き、私恩を売って勢力を伸ばす人間。
孔子の門人が、ある人物を役職から排除するのは失敗ではありませんか と尋ね時に答えた言葉です。「彼は、これを兼ね備えておる。徒党を組み口で民を惑わし、勢力をもって国をひっくり返そうと企んでいる。こやつは、小人の傑物だから万民のためにならない」と一蹴しました。
(朝の論語より)
権力で人を押さえつけると、人はその人の顔だけを見て仕事します。そして裏をかくことを考え、その人がいなくなると突如変身します。いわゆる「ヒラメ人間」です。上司と部下に対する態度がころりと違ってきます。上に立つものは、人間としての資質と器量がないといけません、と孔子は説いているんですね。孔子は60歳になって人の耳に従うと悟りました。私達も、どんな人間になりたいか、どんな人物を目指すのか、考えた方がいいと思います。