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by kusanokenji
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第2167話・・・中学校強化練習

<参加者のレポートより>

壁に咲く花
何回も草野先生に会っていても緊張しているのか、最初は動きが鈍い彼女たち。集合の合図にも、少し遠巻きに草野先生の周りに集まります。
草野「あんたらは壁に咲く花か?汚いみじめな女の姿になったらあかん。僕が若い頃、ダンスパーティーがよくあった。壁際で黙って見ている女の子、大人しそうにみえて、実は男を探している姿。うじうじした女になるのか、明るい楽しい女になるのか、どっちや?何でもスイッチを切り替えることが大切やで」
蒸発させよ!
草野「(映像の)出雲の少年達は弾けているやろ。暗い気持ちをスポーツを通じて弾け飛ばそう。香り出しのにんにくや生姜みたいに蒸発させよう。自分の気持ちを切り替えられる人間になるためには、それができる人の側に行くか、自分でやるかしかないぞ。ぐじぐじ、悶々としている間に3年間は終わってしまうで。連休で遊びに行く人もいる中、こうやって福井や岐阜から自分で決めてここに来ている人もいる。それに比べて打出中はスイングも遅い、腰のキレも悪い。部活だから仕方がないからここにいるのか?その気持ちから脱出しよう」強化練習の心構え、向き合い方を諭された選手たち。時間を追うごとに心も体も変化を遂げた選手たち。
今回の強化練習は、「うねりステップ」「うねりスイング」が特徴でした。私たちの想像を超えた展開にびっくりしました。草野先生も自分でもわからんと言っておられました(笑)
きっかけは、あさイチの「自然体サンバ」の彼女たちのスイング、腰のキレがイマイチだったこと。途中で止めて、正しい「うねりステップ」の指導へ。そこから各種ドリルが展開されていきました。
サークルスクラッチ
腹斜筋と前鋸筋を使って、肩甲骨を引き上げる。脇下90°~100°で肩は回る。頭の後ろを手首が通過する通り道を作る。自然体サンバでは、このサークルスクラッチが倍速に!
うねりステップのポイント
左→右→左のステップの2番目の右足を左足の後ろにしっかり引く→骨盤が右45°に回る→半身を作ることができる→連鎖を生み出すことができ
「うねりステップ」「うねりスイング」からの段階的ドリル
①キャッチボール
 体を捻りながら耳の横でボールをキャッチする。キャッチと投げるを同時に。投げた後は回内。
②床打ち(自分でトス)
 相手の打ったボールがワンバウンドでも体を捻りながらボールを掴む。トスは低く。
③フローターサーブ
④ランニングフローターサーブ
⑤1人が片手トス(キャッチボールトス)、1人が床打ち
⑥1人が横トス・ジャンプトス・バックトス、1人がスパイク(ジャンプ)
 トスの1本目に直上を入れる。スパイカーは左足のタメを作る。
⑦1人がランニングフローターサーブ、1人がレシーブ
⑧2人の真ん中にランニングフローターサーブを打つ
⑨⑧で1人がサーブ、1人がレシーブ(1秒静止)
⑩1人がキャッチボールトス、1人がワンセグ
右足を後ろに持ってきたら「スパイク」→体の回転力を使う
右足を前に持ってきたら「ランニングフローターサーブ」→助走の推進力を使う。

二日目には、どの選手にも、体のキレ、ボールの音…素晴らしい変化と成長がありました。
すでにブログでも公開されていますね。余計なことは書かない方が(^^ゞ

「体の構えは強打、心の構えは軟打」

レシーブの基礎工事では、こんな表現をされていました。
スリーステップの基礎工事から一秒静止、強打・軟打への反応、段階を追って試合に近づける練習へ発展。
「実戦で役立たせるためには、今の心構えが大切なんや。正面は当たり前。気持ちの中ではそれ以外のボールをどうするかの心構えをつくることが大切」と。
イメージ力!
「60%スパイクになった途端に相手の正面に打てなくなった。意識したらできなくなるのが当たり前や。普段出来ているのにできなくなるのは、意識がちがうから。見て動くのは難しい。“イメージ”“ぼんやり”で力の加減を覚えていくこと。イメージを大切に!」
力の入れ具合を脳に記憶させるネットを挟んだサーブ練習。お互いにアタックラインからスタートして1mづつ下がってサーブを相手に打つ。最後はエンドラインから。狙ったところに打てることが目的。
「距離感、力の入れ具合を脳に記憶させる。相手のレシーバーを見て、遠近を判断するのは難しい。イメージ力をつける!」「試合中にサーブが入らないのは緊張等の要素が大きい。だからこういう練習を重ねよう。自分を信じよう!」
最後の目標は
スパイク、レシーブ、ブロック、サーブ、トス・パス等の基礎工事と段階を上げた練習の中で、「焦らないこと。最後の目標は来年の夏。それまでに自分は何をすれば理想に近づけるのかを考え、行動することが大切やで」印象的な言葉です。
心をひとつにする“声” 
多治見西高校の“は”と“あぃ”の間の声出しを草野先生は彼女たちに何回も指示されました。目的は、心を一つにすること。

映像「つらい時や悲しいときは」心で叫べ!胸を3回叩け
自分に負けるな!うそをつくな!弱い者をいじめるな!
これは、ある刑事ドラマに出てきた言葉なのだそうです。主人公(小林稔侍)は刑事。その刑事が尊敬する先輩が殉死します。その後、その先輩の息子が親の意志を継いで、自分の上司として赴任して来ました。その上司が自分の名声を守るのか、正義を貫くのかの局面に立たされた時に、お父さんが息子に教えたのがこの3つの言葉を小林稔侍が上司に思い出させ、上司が正義を貫く選択をする結果となった、そんな秘話を話されていました。
「人のせいにしたり、先生のせいにしてはいけないよ。生きていれば、選択を迫られることは必ずやってくる。ちょっとした考え方で乗り切り方が変わる。考え方は財産になる。インディアンは死んで土地・財産を残してはいけないという教えがあるらしい。土地は未来の子どもからの借り物という考え方がある。親は子どもにそんな教育を残そう」

何かをつかむ

「練習はやったつもりではいけないよ、何かをつかまなきゃ。自分にとってプラスになるいいことばかりを聞く心構えを持とう」
「いいものを観て、手も動かす、口も動かす」
今回の強化練習に合わせて教育映像は大幅に刷新され、ipadはメニューだらけ!
その映像を次々に説明しながら、「イメージ力」を高めることを強調されていました。
今回も散漫なレポートになりました。
自然体サンバをはじめ、すべての技術の細部にわたるチェックと修正、日々の練習の心構え、考える選手への成長、結局これらが一番の勝利への近道になることを再確認できた強化練習会でした。
by kusanokenji | 2013-11-08 09:43 | ■連載“日々努力”