第2141話・・・チームワークとは
2013年 09月 24日
つくったら手をつないで座りなさい!
すぐできたグループとそうでないグループができる。
できないグループはグズグズしてなかなかできない。
小学生から高校生まで100人。
できないのは小学低学年。
そこで座っているグループに問いかけた。
「今、立ってる人は、まだ、自分で決められない人なんです。
君たちは気が合う、目が合うという段階で決めました。
しかし、決められない人を助けようとしていません。
それでいいんですか?
見ているだけでいいんですか?
できないのは小さい子供ですよ、
あなたたちより子供ですよ。
だれか、誘ってあげるとか、声をかけるとか、そういうことをしないのですか?
できる人ができない人を支える!これが気配りですよ。思いやりですよ。
そして、それがチームワークというものです。
はい、もう1回やり直してください!
いいですね、
今のメンバーと違う人と5人、組み直してください。
よ~い、どん!」
一昨日のバレー塾での一面です。
こうして、気くばりとか、思いやりとかがどういうものなのかを
現場で行います。判断力養成と同時に行います。
いくら机の上でわかっていていざという時に役に立てないと意味がありません。
その時、その場で、咄嗟に判断!そして行動!
この訓練が足りない。
本当は指導者の勉強です。
子どもができないのは指導者の責任です。
なぜなら、子どもは「できない」のでなく「体験してない」だけだからです。
「よく、チーム内で競争させる!という指導者がいますが
僕はそうではありません。
チーム内で競争をあおるような指導はダメだと思っています。
試合に出た、出ないで問題を起こすのが関の山。
表と裏の顔を持つような人間をつくりかねません。
人間の本質的な成長にはほど遠い手法だと思っているからです。
チームは家族みたいなものですからできる人ができない人を支えてあげる。
子どもの時から、「力を合わせる」ことを体験するのは
人生の基盤をうつくるようなもの。
人は助け合いなさい、支え合いなさい、一人では生きていけません!と教えていながら
仲間と競争させるというのはどうも合点がいかないからです。
大事なのは
「目の前の人と力を合わせる」
これでは「ないでしょうか?
会社では社内調整が大変なことは誰もが体験することでしょう。
外と闘うより社内調整で苦労するのです。
こういう会社で、いい仕事ができるわけがありません。
そういう意味でも、「半沢直樹」に共鳴するサラリーマンが多かったのはないかなと思いました。同期と力を合わせて理不尽な上司と戦う姿に自分を照らし合わせた人は多かったはず。
「チームワーク」とは
常識的な答えではなく
いろいろな切り口があったほうがいいような気がしますね。