雫石
2013年 07月 01日
2013年6月29(土)~30(日)・・280名 雫石町営体育館
★受講者累計 161,463名 ☆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
怒濤の二日間!
先ずは2日間のダイジェストを(上路さん提供)
みんなよく頑張ってくれました。
山形、仙台、二戸、八幡平、盛岡、大船渡・・・たくさん参加。
貸し切り旅館「あけぼの荘」ではシンデラタイムまで。
【小学生にも好影響】
毎回参加してくれる厨川(くりやがわ)中学校は県下ナンバーワン!
今年も全国大会を狙っている。
大会は三週間後。他のチームは練習試合に余念がないのに、このチームは
必ずこのバレー塾に参加して、本番を迎える。
昨年は優勝!そして東北チャンピオンに!
最初の強化練習は四年前。当時の三年生が今年高校を卒業した。
当時のチームは「心のバレー」ができるチーム。強かった!この映像に出てくる選手は今年高校卒業。それぞれの道で活躍しているとの報告を受けた。セッターの細川選手は今年プレミアに昇格した日立リヴァーレ入社し全日本ジュニアで正セッター。五條東中学校の野村明日香(東レ)と、日本を代表して世界と戦うために同じチームでやっているのも何かの縁を感じた。(世界大会では銀メダルだとか・7月1日)
今年のチームも当時に負けずとも劣らないまでに成長の跡を見せてくれた。今年三月以来2度目で、昨年よりも心が育っている感じがした。
今回は、このチームを局面、局面でモデルに使い、見本を見せた。
このチームの練習をモデルにすると、小学生の動きが目に見えて変わり出す。
大人の下手な言葉よりはるかに効果が高い。
いい刺激だと痛感!
「見て覚える」能力は、「聞いて覚える」よりはるかに高い。
全国を狙う中学生のプレーを真近に見て覚える小学生には大きな体験だ。
小学2年、3年の子供たちが嬉々として、同じプレーに挑戦している姿は頼もしい。
大人のつまらない指導はまったく不要だ(笑)
そしてなにより、今やっている練習の先が見えるのも大きい。
特に指導者には・・・!
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上路さんのレポートです。詳しく書いてあるので記録のために残しておきます
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【ポイント】
私が今回のバレー塾で、「ポイント」とした語録は次の二つ。
「すべてに、目的があり、ポイントがあり、コツがある。
それを理解する。理解してやる。知る習慣をつけましょう。」
「脳の勘違い。脳は騙されやすい。
脳は素直だから、間違ったフォームでもそれを続けると、それを覚えてしまう。
いいかげんにやっていると、それでいいんだと記憶する。」
・強化練習会でもサーブを「上」に打とうとしても前にしか行かないボール。
・レセプション時、かまえで、待てず、勝手に動きだし、
それでいて、先回りできず、ボールに合わせてしまう動き。
・クロスに打とうとしても、バックセンターに行ってしまうボール。
・トスをネットから離すようにいわれても、ネット近くに行ってしまうボール。
普段の練習で、本数まかせの練習になっているのではないか。
ただ、この練習をやっておけばいいとしていないか。
と、上記のポイントが、注意されます。
やさしい練習ほどきちんとやる。
今やっている練習は目的と違う。目的は別にある。
やさしいボールで厳しい動きをする。そうしたら、つねに全力を出せる。
と話は続きました。
【サンバ】
雫石にも、『samba』が上陸!
ブログ等で照会されていた『samba』!
私も、とても楽しみにしていました。
小学生も中学生もママさんも指導者のみなさんも、会場みんながsamba!
心も体も躍動していました。夜寝る前まで、歌っていた子どもたち、寝ても覚めても、頭のなかで流れているね。というお話もありました。
【講義、人間学、実技】
講義では、「中学生の部活を考える。新しい部活に挑戦!」と、みんなで、学びます。
心に響くお話し「みんなで跳んだ!」「僕を支えた母の言葉」に目を赤くする子、涙するママさん、会場内のみなさんが、心をふるわせていました。
実技では、「みなさんがいいものを観て、イメージし、行動してみる。見て、やれる力をつけるましょう。」と話されたとおり、映像や厨川中の選手の見本を、参加者は、「見て、自分で動く。」二日間となり、自分たちで動けるようになっていきました。また、メニューを指示され、音楽が流れると自分たちで動けます。
余分なことばのない、ポイントにしぼった、ことばかけ。指示。コミュニケーション能力が大切です。
先生から、閉講式で、「だいぶ、見て、動けるようになりましたね。次は、耳で聞いて、自分でイメージし、動くことができるといいですね。」とお話しいただき、床バウンドドリルで、動けない参加者の姿を思い出しました。
【強化練習会】
サーブ、レセプション、超クロとストレート、2本連続スパイク、3対3、5対5、6人。短時間のなかでも、流れるように、淡々と進み、2日目の練習会では、その成長ぶりを会場中が感じました。
草野先生は、日中のバレー塾を見て、ここらあたりが、弱いかな~と手を入れたとのこと。懇親会二次会に参加された父母の方が、ギャラリーから見学をしていて、すべてが厨川中の課題だったので、てっきり、監督と草野先生が打ち合わせて、そのポイントを強化していたと思っていたとのこと。監督もまさにそのポイントでした。と。さすが!と驚き、感謝をしていました。
【Q&A】
指導者の方々からの質問。先生の相変わらずの即答ぶり。みんなが、それぞれに、うなずく回答。そして、さらっと、実技でも、取組み、解決してくれる。すべては、自然な流れのなかで。参加された指導者さんからも、大好評でした。
【懇親会】
東北のあちこちから、参加いただき、方言あり、笑いあり、温か~い、ほっとするような懇親会です。その場でもQ&Aがあり、その回答に、参加者全員がうなずき、感心。先生のお話しでは、その質問の裏にあるもの、悩みなどを考えて、会場にいるみんながそれぞれに落ちるポイントがある回答をしている。ものの考え方、本質、視点だよ。とのことです。
【語録】
・目の前で、指を立てると向こうの富士山が見えなくなるよ。それは、チームに入るとチームのことしか考えられなくなると似てるいね。富士山はなくならないのに不思議だね。周りが見えなくなるということです。指をはずし、周りが見えるようにする。この二日間は、そうして、新しいことが入ってくるようにしましょう。
・(高校の試合VTRを見て)、こういうものの考え方で練習する。間違った練習をいくらやってもダメ。努力は報われる、裏切らないというが、そうではない。その前に「正しい」をつけて、正しい努力は報われる。結果が出るということです。
・「ヒト」は教育によって「人間」になる。
・大切なのは、子どもの「心」「気持ち」を忘れている。ほったらかしにしてはいけない。
・考えられない(考える力がない)選手に、考えろ!というのは、可愛そう。無理でしょう。それは、悲惨なこと。
・練習とは、勝ちたいときに勝てるようにする。勝てる相手に勝つ練習ではない。だから、やさしい練習の時に、一番厳しい練習をする。
・スタートが遅い。エンジンがかかるのが遅い。」という人がいるが、あんた(指導者)がいい加減なんや!
・今、やっている練習は目的と違う。
・根拠は、医学。なぜならば、身体だから。自分たちの都合ではない。ちゃんとした法則がある。
・回内パス。指の感覚を学ぶ。筋肉を持っている能力を発揮させる。(速筋群の伸張反射)
・せった試合をものにする。そのためには、苦しい場面を先に練習する。
・考え方をあせらないようにする。
・目に見えないことに大きな力がある。それは、みんなにある。
・レセプションの命・・・『動いて待つ』
・水すましが水面を歩くように、いい選手はコートの中をスーと動く。(骨盤から動く、安定させて動く。)
・(レセプション時)打たれて勝手に動くのは、それは、頑張っているふりや。動かんということは、どこに動くか?をがんばることや。
・「はい!」という声だけ。自分を励ます。チームがまとまる。心が一つになる。「はい」の調子でその日の調子がわかる。
・すべての練習は、自分次第。
・小学生の間に、こういう動きをきちんと覚える。悪い状態で、力が入れば脳はそのように覚えます。
・子どもの成長のためにムリはしないこと。大切なことは子どもの成長を喜ぶこと。小中学生が試合で勝つために、バレーを強くするために、体にムリさせていることです。
・(ブロック時)自分の都合で跳んではダメ。動いているボールにあわせる。動くボールに体をコントロールする力を身につけさせる。すべての運動は、動く物体に体をコントロールする回路をつくること。
・変化を与える。変化に対応する。できるようにする。切り替えをする場面をつくる。
・頭で試合をイメージできるようにする。
・指導というものは、考える力を養うものでないとダメ。
・人に知らないことを教えてもらうことは、大事だが、頼ってはいけない。なぜなら、自分のことだから。だから、教えてもらうことに感謝をする。教えてもらえる喜びを知る。
・「500円玉、10円玉、めざしの頭」・・・価値は人それぞれ。人それぞれの価値観を認めてあげる。そして、自分にとって、大切なことを探してみてください。それも大事なことですよ。
知るだけではダメ!
知ったつもりでも、
実際はできないと意味がない!
知ったことは、
活かせるようになるまで
繰り返し繰り返しやり続ける事!
「努力」とは繰り返し作業の事!
☆奇跡の1本松 ここ