第2061話・・・意識の置き方
2013年 04月 03日
頭で考える人
20年前くらいから「運動連鎖によりスパイクの打ち方」を発信してきましたが
当時は世間では「???」だったのが、最近では当たり前になってきた感じですね。
参加される指導者の方も結構知っておられるようです。
中には、下半身で作ったエネルギーを体幹→腕→手首→指→ボールの順に伝えていく
としっかり理解しその通りに動かそうと指導されておられる指導者も見受けられます。
しかし選手の動きは思いとは別にギクシャク!
右手に金槌もって壁に釘を打っているスタイルが圧倒的。
頭の理解と実際の指導はどうして違うのでしょうか?
最近、若年層への指導する場面が自然に増えてきましたが、
そのたびに思いがけない発見に出会います。
2055話に紹介した小学校2年生の自然な姿や、先日は園児の姿を見ることができた。
なんといっても、朝から晩までこの子供たちが大人と一緒の練習をしていることが
常識を越えるところであるが、いろいろ学ぶところは多いですね。感心することばかり。
この前、
武道の達人が筋肉隆々の若者を投げつける姿と
園児のパスする姿がダブって見えて、それ以来、頭の中はぐるぐる回りっぱなし。
冒頭に「頭の固い人は、頭で考える人」と書きましたが、
「頭で考えながら動作を行っても動きが固くなるよ!」ということです。
頭で考えたこと、つまり理屈(理論)をそのままストレートに真似しようとしても
実際はうまくいかない。頭で考えることは「動作の分析」までです。
動作を理解することと
動作を行うことは別!
動作を理解するためには、頭で考えたらよいのですが
実際に動作をする時に、分解した動作に意識を置いたらスムーズに動けない。
だから、別の言葉を用意する!
ここに気が付かないと
「わかること」と「できること」の違いに気がつかないで
いつまでも「こうしろ」「あうしろ!」となってしまって、
結局、金槌スパイクになってしまう、ということでしょうか。
低学年の子どもと接することによって
「別の言葉」が磨かれるチャンスが来ました。
ありがとう。