第1896話・・・何をもって成功というか?
2012年 09月 03日
そのための強化も着々進んでいます。
昨年も開催県が総合優勝しました。
私も大阪の地元国体を経験しました。
その経験からいうと、選手団はかなりのプレッシャーを周囲から受けます。
これは相当なものです。
当事者でないとわからないものです。
とにかく「勝て、勝て、勝て、勝て、勝て、勝て・・・・勝て!」と。
昨日までの愛媛での中学選抜強化練習会も5年後の国体強化策の一環です。
当然、子供さんは期待されます。
成功するかどうかはあなたたちにかかっていますよ!・・・・と常々言われます。
まだ中学生なのに・・・・。
そこで、私は言いました。
「何をもって成功と言うのでしょうか?」 と。
勝つことが成功とするならば、負けたら失敗ということでしょうか?
では、これまでほとんど国体は開催県が勝ってきましたが、
勝って、その後どうなったのでしょうか?
成功してその後の姿はどうなっていくのでしょか?
過去の検証をすればすぐわかることですけどね。
もし、成功した直後から衰退?であっては困りますよね。
「成功が失敗の始まり?」
こうなっては失敗の責任はどこにあるのでしょうか?
この辺りの考えをしっかりともつこと。それを内外に知らしめること。
子どもへの過剰な期待ばかりを優先させてはいけませんね。
そんなことをお話しさせていただきました。
また、保護者へのみなさんにも協力をお願いしました。
子どもにとって保護者は最大の味方でありますが、過剰な応援がかえってマイナスになり
最大の敵になることもありますのでよろしくお願いしますね、と。
最初の開講式のとき、会長さんが挨拶される時に、
会場の隅っこで会話している保護者さん同士の私語がとても気になりましたので
「そういうのはやめてくいださい」とキッパリと言わせていただきました。
チームのスタッフ(教師のみなさん)は気がつかれても、なかなかきっぱりと言いにくい
ものですので、私が代弁させていただきました。
子どもの成長で一番影響力をもつのは親のお手本ですからね。
まずは足もとを固めよう!
競技団体の大人の関係者が足を引っ張り合わないこと。
チーム関係者の指導者と選手と保護者の三者が一体となること。
選手が属する学校の協力が得られること。
地域を巻き込んだ雰囲気を作り出せること。
こういうことの積み重ねが
「何をもって成功とするか!」の答えにつながっていくのではと、
そんなことを考えて帰阪しました。