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by kusanokenji

第1851話・・・昔の文章

第827話・・・ママさんバレーの魅力!

もうこれは精神文化の領域ですね。認識不足でした。
夕べもある人と会話して、ママさんバレーの奥の深さを感じました。
『チームには離婚している人、家族の介護している人も結構多くいます。
生きるために朝から晩まで働いている人もたくさんいます。
嫁と舅、姑との関係で悩んでいる人もいます』とのこと。
とても疲れきっているはずなのに、それでも週1回か2回かのバレーには参加する。
それも夜の7時から9~10時まで。
お昼にバレーするような専業主婦ではなく、生きるために、食べることのために
目一杯働いている人たちにとってバレーボールとは何なんでしょう?
なぜそこまでできるの?と思ってしまいます。

「バレーの練習にいきたいから、しんどいことも頑張れるんです。」

これが答えでした。
わかるなーその気持ち!わかる、わかる!と応えました。
リーダーの彼女は、若いママさんのカウンセリングが日課になっています。
悩みの相談を受けながら、若いママさんを教育していく「母親育成塾」と同じです。
自分の子供が他人様のお世話になったとき、恥ずかしくないように我が子を躾けられるようなお母さんになりなさい!・・・これが彼女のポリシーです。勝手すぎる若いママさんにバレーを通じてコンコンと諭す姿はまさしく人平成の人生道場さながらですね。そういう彼女達の目は輝いているように見えました。
  自分を振り返っても環境が悪い時の方が純粋にバレーに頑張れて人間が優しかったように思います。定時後の練習に参加できるように昼間は目一杯集中して成果を出せるような仕事の工夫もしていました。練習が終わったら徹夜で仕事したことも何回もあります。それが当たり前でした。それもすべて「バレーがしたい」という一途な気持ちがあったからできたように思います。しかし、環境が良くなってしまうと人間は堕落しますね。わがまま贅沢な面が表に出てくるとロクなことはありません。若い時の苦労は買ってでもせい!とはよく言ったものです。でも、よく考えたら、環境をつくってあげたからお前ら頑張らんかい!やって当たり前やろ!というのも勝手な話ですよね。大好きなお酒も、好きなときに、好きな場所で、好きな人と、好きなだけ飲むときが最高ですよね。これを接待の仕事で毎晩毎晩、接待接待となればどうでしょう。体調が悪くても気分が乗らなくても飲むのが仕事となればなんぼ好きな酒でもイヤになるものです。バレーボールも同じですよね。いくら好きなバレーでもそれが仕事となればいつかイヤになるのは当然なことと受け止めなければいけないでしようね。それで営業成績の結果が出なかったら何を云われるかわかりません。よくドラマなんかで、接待が終わって、一人で自分の金を出して屋台で飲む酒が最高!なんてありますが、その気持ちよくわかります。バレーも同じですね。いい環境を与えられて、朝からバレーしてください、どうぞ!毎日ですよ、毎日毎日バレーしてください、これがあなたの仕事ですからね、負けたらどうなるかわかりますね、クビですよクビ、責任とってもらいますからね・・・となったらどうでしょうか。その経験もしている僕からすれば、やっぱり、好きなことを仕事にするのは大変ありがたいことではあるけれども、一方好きなことで気を紛らすとか、気分転換することができなくなることでもあるんですね。

ここが学生や実業団の指導とは根本的に違うな、と感じました。
学生や実業団の指導者は、いかに選手をバレーに集中させるか、で四苦八苦します。
いかに虫がつかないように管理するかに相当なエネルギーを費やします。
だからいろいろ罰則やらルールを作って、柵の中に閉じ込めてしまうんですね。
ママさんはそことのところは完全にクリヤですね。
ママさんバレーが本来の姿やないか!と本当にそう思いました。

環境が恵まれれば恵まれるほど人間的に成長できないのでは
ないかと思っていたのでよけいにそう思いました。

チームによっては大人になってバレー始めた子が多いんだそうです。
その中に大学や実魚団でやってきた子が入ってきますといろいろと人間が見えます。
『バレーはその子達が比較にならないほど上手いんですが、人間的には
違いますね。社会常識が違うというか、ちょっと違います。
バレーに対する考えが根本的に違うからでしょうね。大人になってバレー始めた人は
「バレーのお陰でこうして生活を頑張れているんです」と云う子が多い』、と言います。
過去にやってきた人は、私らはこうしてきた!と言いたくなるみたいですね。
まあ、過去のできごとは美化したいのでしょうけど。

いやいや、ママさんは奥が深いですね。
生きるための支えになっているんですね。
そんなバレーを目先の価値観(上手いとか、強いとか)で壊されたくないですね。
改めてバレーボールを見直す機会を頂きました。

これからとりくむべき課題はつぎの二つですね。
「学校という垣根のないチーム」・・・・視野の広い人間育成
「世代という垣根のないチーム」・・・・卒業・引退のないチーム
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by kusanokenji | 2012-04-19 09:19 | ■連載“日々努力”