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by kusanokenji
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第1794話・・・伊勢海老の話

 不自由さが人間を強くする!


新鮮な伊勢海老を都会に住んでいる子供に食べさせたい!
そんな想いの二人に明暗が・・・。

Aさんは、獲れ獲れの伊勢海老を漁師さんから買ってすぐに送った。
Bさんは、仲買人さんから買って、Aさんと同じように梱包して送った。
翌日届いた伊勢海老は・・・・?
Aさんの送った伊勢海老は死んでいた。
Bさんの送った伊勢海老はピチピチ生きていた。
この結果の違いはなぜでしょうか?・・・・・という問題です。

海の中では伊勢海老は自由に泳ぎ回って伸び伸びと生活しています。
海の中からすぐに狭い箱に詰められた海老は忍耐力もなく、すぐに死んでしまいます。
送られる途中で死んでしまうそうです。
一方、仲買人さんは、漁師さんから買ったら一旦「生けす」で泳がします。
「生けす」は狭く、不自由ですがなんとか生活できます。
海老は「生けす」の中で忍耐力を養って、生命力が強くなります。
生けすから上げて、箱にいれたまま約1週間は生きているそうです。
この差が答えです。
つまり、クッションの役目が必要なのです。
酒だったら「寝かす」「熟成」ですね。
いきなりでは何事も育たない。味気もない。
いきなり練習ではなく、十分なウオーミングアップが必要と同じです。
大人になるということは社会に出るということ。
社会には冷たい風が吹き荒れています。
その冷たい風に負けないように免疫力をつけるのが教育。
それが、海老にとっては「生けす」だったのですね。

こういう話を子供に話します。
「君たちが伊勢海老だとすれば、家庭は海です。学校は生けすです」
「学校は社会に出て困らないように君たち育ててくれるところだからです」
「だから学校には規則があります。」
「少々、窮屈かもしれませんがそれがあるから強く育つのです」
「だから学校は君達の大きな味方です。」

そんなふうに説明していきます。

大人も同じです。
学生からいきなり社会に放り出されたらなかなか対応できません。
そのためにサラリーマンは「企業研修」、教師は「新任研修」があるのです。
それを手抜きして省いてしまうと結果的に悪い結果を招くようです。
人間にも研修や教育という「生けす」が必要ですね。
最近は「婚活研修」という「生けす」も必要のようですが、笑。

不自由さが人間を強くする。
つくづくそう思う。
昔、「清貧の思想」という本があったな。
ちょうど一昨日から腰痛で動けなく不自由な生活をしている。
少しでも歩けたら、それこそ感動すら覚える。
これは、きっと、自分を強くしてくれるための、天からの手紙なんだ・・・
なんて思って安静中、笑。
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by kusanokenji | 2012-01-17 11:25 | ■連載“日々努力”