第1758話・・・論語塾
2011年 11月 18日
理由は、言葉そのものが脳にしみ込むから。
こちらが言いたいことが見事なまでに凝縮されているので
これを活用しないしないわけにはいかない、っと思ったから。
「論語で、何か知ってるものあるか?」・・・・ハ~イ!と手を挙げる中学生。
せい、 あい ちかし。 ならい、 あい とおし。
『性、相近し。習い、相遠し。』
=人の生まれつきというものは、誰も似たりよったりで大きな差はないが、生まれた後の習慣や学習の違いによって、その差が大きくなってしまう=と発表した。
「もともと生まれ持った素質に大きな差はないんや。けれどもそれがその後の努力によって、何倍もの大きな差に変わっていくんやで。間違った一歩。たったの一歩。でもこの一歩も、歩み続ければいずれは大きな差になるな。練習のまじめ、不真面目の差。今日の君達には大きな差ではないかもしれん。でもこれが10年経つと大きな差になるわな。」
左に1歩出すか、右に1歩出すか
今はあまり目立たないし、その差はわずか1歩か2歩である。
しかし10年後、20年後の差は測り知れない。
そういうことを教えたいときに
短い言葉、リズムのある言葉が教えてくれる。
最後はみんな声を出して
「せい・あい・ちかし、ならい・あい・とおし!」でおしまい。