第1745話・・・津軽のリンゴ
2011年 11月 01日
「これが鈴なりか!」と感激。

道徳講話の相手は中学校3年生。100人だった。
もらった演題は「自分が変わる よりよく生きよう」
心の準備をして万全な状態で受験に向かわせたいという先生たちの思いが伝わった。
講話の冒頭、
「リンゴの木を見ました。驚きました。リンゴが鈴なりでした。
どうして土の中からリンゴが育って木にぶらさがっているのか。
僕には衝撃でした。誰がリンゴを作ったのか。人間でないのは確かだ。
人間は愛情をもって育てるだけ。リンゴそのものを作るわけではない。」
そんな話をしました。
懇親会の時、学年主任の先生が
「子供たちにとっては当たり前のことが当たり前でない。
そういうことを体験した瞬間だったようです」と言われた。
なるほど・・・。
リンゴそのものを人間がつくったわけではない。
人間は育てただけ。
赤いリンゴ、黄色いリンゴ、甘いリンゴ、甘酸っぱいリンゴは誰がつくったのか。
自然界の親。これを神様というのだろうか。
自分にはわからない。不思議だ。
愛情をかけて育てればこんなに立派なリンゴに育つ。
愛情をかけなければリンゴは育たない。
いくら素質を持っていても陽の目をみない。
まるで人間にそっくりではないか。
受験期の中学3年生。
本人や先生方や保護者もストレスがたまる時期。
神から与えてもらった「成長剤」だと思って乗り切ってもらいたい。
そんな心をこめて話をした。