第1737話・・・ご用と雑用
2011年 10月 19日
まだ部屋の隅に置いてある。
もうすぐ片づけられる運命。
あなたはもうご用無し。
一家と会社を支えるサラリーマン。
朝になれば颯爽とご出勤。
しかし定年になればご用なし。
仕方なく弁当持参で公園にご出勤?
用がすめばご用無し。
選手をスカウトしたとき、ある親から
「使い捨てだけはしないでください」と言われた。
「もちろんです」と答えた。
彼女は今、活き活きと生きている。
どこの家にもある襖(ふすま)と障子(しょうじ)。
下から突きあげられる。
上から押さえつけられる。
これがなくなったら倒れてしまう。
支えてくれる人、押さえてくれる人がいるから
美しく立っていられる。
まるで自分ではないか。
世の中に、ご用はあっても雑用はない。