第1732話・・・側転レシーブ
2011年 10月 12日
側転レシーブは単なるパフォーマンスではありません。ちゃんとした考えの元に考え出された数多くのドリルの中のひとつです。その目的とは・・・・・・・・・・・・
試合中における「レシーブ動作の直前の動き」から「安定したレシーブフォーム」の獲得を目的としたドリルの一環です。プレーには「本(主)動作」と「準備動作」があり、本動作の前には必ず準備動作があります。一つ一つのプレーは、静止状態の構えからダイレクトにいきなり本動作に移ることはありません。様々な予期せぬ動きを経由してから本動作に移ります。いかにして崩れた体制を立て直して本動作に導くかがポイントになります。その能力を高めるのが目的です。
【安定したレシーブフォームとは】
世界のトッププレーヤのプレーを見ると、特にサーブレシーブなどの場合姿勢が低く、両膝の間でボールをとらえている写真が多く見られます。よくみると「赤ちゃんの動作」に近いのではないかと孫の動きをみならがら浮かんだのが「四股レシーブ」。赤ちゃんの歩き始め出す頃に見られる、立ったり座ったりする動作【腰割】が安定したレシーブフォームの本動作に近いと思ったわけです。赤ちゃんができるということは筋力がなくてもできるということです。これは究極のバランス運動ではないかと・・・・。スクワットは筋力を鍛えますが、四股レシーブは違う!ということです。
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◆レシーブ動作直前の動きとは・・・3次元的(立体的)な動きのこと。
◆安定したレシーブフォームとは・・・世界のトッププレイヤーに見られるフォーム。 (四股レシーブとバナナレシーブに近い)
◆3次元の動きとは・・直線運動、曲線運動、回転運動が連鎖された動き。
◆カメ四股とは・・・・下半身は四股の基本である腰割(こしわり)のフォーム。
上半身はカメのように首をすくめたフォーム。
肘伸展、肩甲骨外転、前腕回外、手関節は中間位・尺屈。
◆腰割(こしわり)・・股関節のゼロポジション。赤ちゃんの下半身の動き。
股関節の動きをよくすることで血液、リンパの流れが改善。
膝痛・足首痛・腰通の予防改善及び機能アップに効果あり。
◆股関節のゼロポジション・・・股関節周囲筋(内転筋や外旋六筋群など)に
負担が少なく、一番安定したポジション。