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by kusanokenji
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第1712話・・・高校生人間学

見返りを求めない努力を
   精進(しょうじん)という!


どうしてもこの言葉をある高校生に贈りたくて・・・。
高校生の彼は現在高校2年生。男の子です。
僕とは直接の面識はありません。
僕の知人の息子です。
知人曰く
「息子がバレーボールを始めたんですよ。なぜか高校生になってバレーボール部に入部したんですが、そのバレー部は人数が息子をいれて6名。パスも何もできない息子であっても試合にでなければいけないわけです。初心者の息子たちにボールがいくと必ずミスします。それくらいヘタッピーです。それからはコートの中では『逃げる練習』ばかりだったそうです。とにかく『触るな!』と言われて・・・ところが試合になるとなぜかボールが追いかけてくる。逃げきれない。それで、あ~どうしよう!と慌ててもボールに触る練習していないのでどうすることもできず顔面直撃なんてこともあったみたいです。まるで漫画の世界ですよ。それくらい下手なんです。それで一年が過ぎました。そして今年の4月になってバレーボール経験者がどっさり入部してきたんですね。どうしてでしょうか?元々強豪校だったんです。嬉しいことです。それでチームは強いチームに仲間入りしたわけです。息子たち先輩は相変わらずのヘタッピー!。新入生はバリバリです。当然1年生中心の練習になります。必然的に息子はボール拾いとか準備や後片付けが主な仕事です。それくらい実力の差があるので誰も文句は言いません。でもあるとき、準備をしない後輩を見かねて注意したらしいのですが「ヘタッピーに言われたくねぇよ」みたいな視線を感じたので、それ以来注意もしなくなったそうです。チームの中では存在感などゼロ状態ですね。高校生の男子ですから本来ならイヤだと思うのですがそれでも、イヤやとかやめたいなどの愚痴や不平も言わずに、相変わらず準備とボール拾い、声出しと後片付けを積極的にやるので、『どうしてお前はそこまでやるのか』と聞いたんですよ。そしたら『お父さんが渡した自然体の人間学の本の中に『先輩が雑用をするチームになれと書いてあったからそれを実行しているんだよ』、と言うんですよ。それにはこちらもビックリしてしまいましたが、まあ息子も納得して高校の部活をしてくれているんで・・・・」とそんな話をしてくれました。

聞いていた指導者仲間も一同「う~む、今どき、それはいい話だ・・・」とうなずきました。
僕は「いつかはそいつらが頭を下げにくるよ」と言いました。

縁の下の努力に見返りを求めてはならぬ。
努力そのものを“ありがたい”と思うこと。
ありがたいことをさせてもらっている喜びを感じる。
それは「清々(すがすが)しさ」という喜びなんだ。
人は見ていなくても天は見ている。
いやそれよりも「自分」という人間がみているのだ。
これを「精進(しょうじん)」という。


こういう生き方をしたいものです。
今日も一日精進しよう!
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by kusanokenji | 2011-09-08 10:24 | ■連載“日々努力”