第1670話・・・宥恕(ゆうじょ)
2011年 06月 29日
「人を指導する時は宥恕の心が大事だよ」
20数年前にある方からいただいた言葉が今でも脳裏をかすめる。
以来、選手の指導にあたり常に念頭に置いた言葉でもある。
お蔭でどれだけの選手の「今」があるか・・・・。
許すことにより指導者も成長し
許されることにより選手はは救われることも多々あったように思う。
時が経つにつれ
「あー、あの時怒らなくてよかった!」と胸を撫でおろすこともある。
人を責める性格はとても危険な性格だ。
情けないが、自分もそういうところもあった。
偉そうに選手を怒りまくっていた時代もあった。
だからすごく「宥恕が必要だ」と言われたときハッ!としたのだと思う。
人が人を責める・・・・!
トゲトゲしい心、高慢な心、狭い器量の表れ。
こういうことでは真の指導はできないのだと今は思える。
憎しみは買っても、信頼は得れない。
人間の成長にはつながらない。
人を責める種ばかり蒔いていると、やがて自分が責められる時が来る。
広い心、許す心で人に接したいものである。
そういうことを続けていると