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by kusanokenji
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第1653話・・・中学男子バレーボール部

中学男子バレーボール部がどんどん消えていくという話をよく聞く。
関係者はいろいろ手を尽くされているようだがなかなか思うようにならないようだ。
少子化、若者のスポーツ離れ、サッカー、野球の人気に押されているのが原因と言われて
いるようだが、果たしてそうだろうか?
バレーボールがもたらすイメージが現在の若い子に受け入れられていないのが
一番の原因ではないか・・・・そう思うのだがいかがであろうか。

先週の週末は滋賀県の長浜西中学校に出向いた。
なんと、男子バレー部の新人が20名。女子17名。
おそらく県下でも一番だろう。
どうしてこんなに部員が入部してくれるの・・・・?
部員不足を憂えたり、心配する前に「やるべきことをやる」のが大切なんですよね。
部員が少ないところの人は、入部してくれない理由はいっぱい掲げます。
評論ですね。言ってることはまるで他人事。知恵がない。
そいういう人は自分の反省がほとんどないからね。
全部、他のせいにする。
それじゃいつまでたっても解決しないのにね。
現実にこうして大量の部員がいるではないか。
その裏にはベテラン教師の子供を惹きつけるアイディアと涙ぐましい努力が
あるのですよね。そういうところを見ない人ほど評論が活発になる。
このチーム・・・部員は男女とも30名以上、1クラスの人数である。
率いるのがベテランの先生二人と、若手の女子教諭ふたり。
男女のチームの監督は若手先生で、後方で支えているのがベテラン先生。
このへんもぬかりがありません。
いろいろ陰になり日向になり、かゆいところに手が届くサポートはお見事。
強い、弱いの次元でものを考えている大人は猛省が必要ですね。
教育とはどうあるべきか、指導の本質、教育の本質の延長線上に
最高の解決策があるような気がします。
部活を語る前に優先すべきことがあるということです。

もちろんほとんどの選手が初心者です。
運動とは無縁の子供がバレーに入部し、こうして
二日間、朝9時から午後5時まで、みっちり自然体メニューに取り組むのです。
正式入部は6月1日。仮入部を含めて1か月。しかし運動オンチの子がいない。
みんな結構な動きをするのです。おや~と思っていたらその原因がわかりましたね。
三年生がマンツーマンで指導してくれていたのです。
立派なもんじゃないですか。この時期、一年生は声出しか球ひろいのチームがほとんど。
そういうチーム経営しかできない指導者がチームを衰退させていることに気がつかないのです。まったく発想や考えが違う。悲しいですね。栄えるものと滅びるものには掟があるのですね。それは歴史が物語っているのです。
 この日は就労体験の後で今週はじめての練習日とか。若い先生はヒヤヒヤでした。
半日以上の練習もはじめて。まして、朝から晩までの練習についてくれるかの心配も。
でも、そんな心配をよそに選手たちは頑張ってくれたのです。
1日目の反省会で「明日は半分くらい休むかな?」の心配をよそに
日曜日の朝8:00から2011バージョーンW-upに取り組んでいる姿が・・・。

時間がたてばたつほど顔が輝いてくる彼たち、彼女たち。
先生曰く「できだしてくるのがわかるので楽しくなるのかもしれないですね」と。
いやいや驚きました。なかなかやります。中学1年生も大したもんです。

☆--------------------------- 人間学 ------------------------------------------------------

幼子におもちゃを与える、
少し、離れたところにおもちゃを置く。
幼子は必死で動いてとろうとする。
なかなか手が届かない。
親は「がんばれ、がんばれ」という。
そしてとうと、おもちゃに手が届いた。
幼子はニコッと嬉しそうな表情を見せる。
その幼子が喜ぶ以上に親は喜んでいる・・・・。
「これが親の心だよ。先生の心だよ」

赤ちゃんも、おもちゃに手がとどくために努力する姿を見せてくれるから
親も喜ぶんだよ。その努力している姿がなんともいえないくらい可愛い。
君たちも一緒だよ。
ケーキとかお菓子とかばかりを食べている姿を見て親は喜ばないよ。
べんきょうもせず、ゲームばかりしているのを喜ぶ親はいないよ。
でも、家に帰って玄関で靴を揃えてくれたり
食事の後はサアッと、自分の食べた食器を台所にもっていったりすると
きっと親は喜ぶと思うよ。それが親の心なんだよ・・・・・

君たちに質問します。
今朝、自分のお布団を片づけた人は手を上げてください!
(答えは10人に一人くらい・・・)  おーお、これは大変だ。
どうして自分が寝たお布団やベッドの後始末を自分でやらないの?
それはおかしいと思わないか?
それはよくないと僕は思うよ。
では、今から約束してください。
今日から布団の上げ下ろしは自分でやると。
(結局、最後は全員挙手!・・・・パチパチ。)
約束だからね、次に来たとき聞くからね・・・・。
(みんな素直なんです)

そういう人間学もところどころに散りばめながらの二日間でした。
by kusanokenji | 2011-06-06 09:42 | ■連載“日々努力”