第1636話・・・がんばらない?
2011年 05月 13日
「がんばらなくていいよ」と言われて腹が立った!
この苦しい治療に耐えなければ死んでしまうのだ。
「がんばらなくていい」という言葉は
頑張っている人を不愉快にさせることもあるのだ。
「がんばって」と言わない方がいいと思ったら
「無理しないで」と言えばよく、「がんばらないで」と言う必要はない。 <5月13日 毎日新聞、みんなの広場より>
この方は、「今から10年ほど前に『そんなに苦しい思いをしてがんばらなくてもいいよ』との思いで語った本が話題になり、病気や辛い人に『がんばれ』と言うなとの雰囲気が広まった。ちょうどそのころ自分は入院していて抗がん剤で高熱を出したり吐き気に襲われたりしながらがんと闘っていたが見舞いに来た友人に「頑張らなくていいよ」と言われて腹が立った。・・・・」と書かれている。
この投書を読んでとても理解できた。
「がんばらないでいいよ」と言った方は気を使ってくれた言葉だと思うがそれは、目の前にいる人の心よりも本で知ったとか、聞いたとかそれで判断してしまった結果に過ぎない。なんと浅はかなことか。やはり自分の目と直感を使って第6感を働かせ、目の前にいる人をどう勇気づけるかが大切だ。人の話を鵜呑みにするのでなく「自分の考え」が大事なのだ。自分の子供や連れ合いがそのような状況にあったとき「がんばらなくてもいいよ」とは言えない。
「そんなにがんばらなくていいよ」ということは「あきらめ」の言葉にも通じることもある。これは言われた本人が感じることで、言った方の気持ちがそうでないとしてもダメなのである。何事も最後まであきらめることだけはするな!いつ死んでも後悔のない人生にするために毎日毎日、一日一日を大事にせよよは日本の武士道の精神だが、併せて、「でも0,01%の可能性がある限りあきらめるな」という精神がある。あきらめない!と思えるこの一瞬でさ「生きている」ということなのだ・・・と。
常ひごろから流行には気をつけたほうがいい。
流行とは台風みたいなもの。
風はかならず去っていくだけだ。
風が去っても残るものを大事にしたいものだ。