第1618話・・・分かれ目
2011年 04月 19日
二人の若者が江戸に向かった。
江戸で一花咲かせるために・・・・。
ようやく江戸に近づいてきたが喉がかわいてしょうがない。
でも水を飲むところがない。
しかたなしにお金を出して水を飲んだ。
一人の男は「江戸は水までお金をとるのか、こんなところではとても生きていけない」と言ってそくそく田舎に帰ってしまった。
もう一人の男は「江戸というところは水でもお金がとれるのか。これはおもしろい。きっと儲かるところだ」と思ってワクワクして商売に励んだ。その結果・・・・・10年後には商売が大成功して相当な資産家になった話。
たったコップ1杯の水が人生を分ける運命。
それ生かすも殺すも自分の考え方次第。
今回の震災では忘れ物を取りに帰ろうかどうかの
10秒間の迷いが生死の分かれ目になったという話も聞いた。
いざというとき、果たして自分にそういう判断ができるだろうか
とても自信がない。
昨日、東北の知人からようやく職場でインターネットが使えるようになったと
メールが届いた。今は復旧作業に走り回って頑張っておられる毎日だそうです。
いただいたメールの中で心が震える文面がありました。
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その中で、中学生や高校生や大学生がボランティア活動を盛んにしておりま
す。『無償の労働』を『困っている人』のために『自主的』に行っています。
プラス思考で考えれば、この災害で若い世代が育って行くのではないかと私は希
望をもっています。将来『心配りする人、思いやりがある人』の考えが広まって
いくことを楽しみに生きて行きたいと思います。」
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いつの日か必ず笑顔で再会できることを祈っています。