第1590話・・・講義
2011年 03月 01日
伊豆での話。
いつもと変わらぬ講義。
大人から小学生まで2時間半みっちり行う。
子供の脳、大人の脳に何を残せるか!が私の課題。
それはそれで楽しいのだ。
一つの話に子供から大人まで集中するシーンは迫力がある。
手ごたえを感じる瞬間でもある。
こういうことを体験できるのがいい。
さて講義の中には
「脳が心をつくる」というくだりがある。
耳からの情報と目からの情報はいったん「海馬」という一時記憶部に蓄えられ
「A10神経群」を経由して前頭前野に吸収されていくという話のくだりであるが
言いたいことは
いつも怒られていると脳はどうなるか・・・・
いつも教えられてばかりだと脳はどうなるか・・・
その結果どんな人間に育っていくか・・・・
だからこうしたほうがいいですよ・・・・
という流れである。
二日目の帰りにロビーで雑談をしていると少4女の子がノートを見せてくれた。
「おー、ワンダフル!」と叫びそうなメモ。
太文字の見出しや絵も入り、色も使ってポイントが書かれ
「ほら、海馬も書いてあるよ」と笑顔で言われた。
子供の脳に届いてくれているのがわかった瞬間。
子供の可能性を信じてよかったと思える瞬間。
子供の能力ってすごいですね。
千葉の中学校の先生は先週の栃木と連続で参加された。
今週は人数オーバーで生徒は参加されなかったので先生おひとりでの参加。
そして「これ見てください」と渡されたノート。
先週での栃木の実技に参加したときの、生徒が提出したノート。
家に帰ってから書いたものらしいがこれがまた素晴らしい!
自分の手元に置いておきたいくらい。
余分なものが書いて無く、しかも動きを絵で示しながらポイントをメモ。
まるで有能な秘書が書いたみたい。
こういう子供のポテンシャルを引き出している指導者に感謝である。