第1586話・・・周囲の協力を得るには
2011年 02月 23日
「過剰な口出し」「プレッシャー」「応援マナー」など悩める指導者は多い。
勿論、献身的な協力を得て感謝されるのもあることはいうまでもない。
そのような状況の中、うまく保護者の協力を得るにはどうしたらいいか・・・・?!
たまたまNHKを見たら参考になるものがあった。
主婦が働きに出ることで家庭内には多かれ少なかれ問題が発生するわけであるが
まずは夫の協力を得るにはどうすればいいか・・・。
そもそも妻が外で働くには反対の夫。
でも、妻の説得でしぶしぶokを出したが・・・・というケース。
家事がおろそかになるのは必須。いろいろ工夫するが問題は次から次へ。
子どもや夫のイライラが目に見えてきだした。
家に帰ってきても忙しくしている姿をみて子供が話しかけられないのである。
夫との会話もなし。
このままでは危険だと思ったこの主婦は出勤前の朝の時間を利用した。
二人の子供(小学生)の登校時に一緒に20分歩いて登校することにした。
そしたら、子供が話すわ、話すわ!学校であったことや勉強のことなど
どんどん話してくれる。それを全部聞いてあげる。とても楽しい。
暗かった子供がイキイキし出した。家庭も円滑に行きだした。
何年かして、その主婦は会社でも仕事ぶりが認められフルタイム(今まではパート)
の正社員になった。しかし夫は喜ばない。その姿を見た娘がお母さんの援護をした。
夫はギクッとした。自分は家ではゴロゴロしている姿しか見せてないことに気づいた。
それから自分も家事を手伝うようになった。
今では不景気で夫の給料も減り、妻が働いてくれるお蔭で助かっています、
と言うほどになった。バンザイ、バンザイである・・・・という内容。
このテレビで感じたことは
夫が協力してくれない、子供が理解してくれないと嘆くのでなく
自分が変わることによってすべてがうまく回っていったということ。
夫を変えるのではなく、子供を変えるのでもなく
結局「自分が変わった」結果、うまく回り出したということ。
それは
子供に「お金がいるんだからがまんしなさい」とか
「お母さんは家のために働いて疲れているのよ」とか
「夫の給料が少ないからこうなるのよ」とか
愚痴をこぼさず一切相手のせいにしなかったこと。
そして、子どもとのコミュニケーションをとるために工夫したこと。
家の中でゆっくり話す時間がなければ朝の時間があるじゃないか、と
発想の転換ができたこと・・・そして笑顔を忘れなかったこと・・・。
それが結果的にはうまくいった原因ではないか。
「相手を変えようと思うな、自分が変われ!」とはまさしくこのこと。
やっぱり、人を変えようと思う前に自分ですね。
そんなことを感じました。