第1572話・・・うぬぼれ虫

「僕は二度うぬぼれたことがあります」という題の小学生の作文を読みました。
素晴らし作文でした。
その作文を読んで、自分のことを思い出しました。

結婚して会社の新婚者アパートに入居した時です。
子供は1歳です。
近所の小学校の運動会で「地区対抗リレー」に誘われました。
走るのには自信がありました。
まだ２８歳です。
一発でokしました。
当日、入念にウオーミングアップし、本番を迎えました。
第1走者です。１００ｍです。
５０ｍまでトップでした。
でも、それから足が動きません。
まるで夢をみているようでした。
夢の中でもがいています。走っても走っても足が進まない！
最後は足がもつれて倒れこんでバトンタッチしました。
ビリから3番目くらいでした。
「こんなはずはない！」と思いましたが
自信がドドドと崩れた瞬間を覚えています。
それ以来、「うぬぼれ虫」は僕の中から消えてしまいました。
貴重な経験でした。

「うぬぼれ虫」が自信の隙間から入ると人間はダメになると言われます。
「うぬぼれ虫」を退治してくれた運動会に感謝です。