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by kusanokenji
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第1541話・・・教えてない!

「今朝、布団をあげてきた人?」と子どもに質問。
200名の中に4人だけ挙手。・・・・これが現実です。
万年床(ベッドも和室も)がほとんど・・・・親もできていない。
大人はコソコソ首をすくめる姿があちらこちらにみられる。
当然パジャマ姿で朝食つくる姿が浮かんでくる。
朝、台所で白い割烹着姿の女房の包丁の音で目が覚める・・・
   そういう光景は今は皆無なのだろか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「あなたたち(指導者・親)にいくら講義して、いい話を聞かせても
ちっとも子供に伝わっていないので、今日は子供も一緒に講義を聞かせる
ことにしました」と冒頭の挨拶。そこから始まりました。

「大人の価値観を子供に押し付けしてはいけません。
しかし、ひとつだけ「お」をつけていいものがります。
それは「しつけ」です。「しつけ」の前に「お」をつけてください。
そうすると「押し付け」ではなく「お躾」になります」

「森信三先生は『三つの躾』をやってください」と言われています。
・朝起きて「おはよう」とあいさつすること
・名前を呼ばれて「はい」と返事すること
・靴を脱いだら揃えること
この3つを家庭で徹底してください。徹底することが子供のためなのです。

「親を大切にしていますか?親を大切にしない人物は成功しません」
そんな話もします。わが子以外の子供を大事にしない大人もいけません。
そういう大人も成功しませんね。
そこから「親」にまつわる話に・・・・・。

「大人は子供をVIP扱いしていませんか?子供のためによかれと思うことが
子供をダメにしているのですよ。
子供が体験する『もらう喜び・出来る喜び・あげる喜び』を親が奪っていませんか?
子供の自立は『自分で着替えができた』『自分で明日の用意ができた』
ここから始まるのですよ。小学生高学年の動きをみればわかります。
高学年になって低学年と遊べる子、低学年生がまとわりつく高学年の
子は将来、きっと周囲から信望を得る人物です・・・・」

指導者が、いくら机で勉強してもダメですね。
子どもにつたわらないとね。
いくら本を読んで、話を聞いて知識を得ても
それがいかされなかったら意味がありません。
せっかくこの世に生まれてきてもそれが生かされなかったら
まったく生まれてきたかいがないじゃないか、と同じことです。

子供は親の鏡
選手は監督の鏡

いつも怒ってばかりじゃ子供も選手も育ちません。
一見、いうこと聞いている振りをする子が育つだけです。
見えるところだけ怒られないようにすればいいという
裏表の人間を作っているようなものです。
自分の選手のできないことを得意げに言う指導者になってはいけません。
それは恥ずかしいことです。
「おまえはどれだけいい選手を育てたんや」と言われそうですが
「自慢もしないかわりに、がっかりもしない」
そうありたいものだと思っています。

講義中の写真はここ
by kusanokenji | 2010-12-21 09:01 | ■連載“日々努力”