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第1537話・・・名将はベンチで騒がず!

ベンチとコートが一体となって戦う姿・・・・う~む、そうやな。
でも、ちょっと格好悪ないか?
1点とって踊るように喜び、負け始めると落ち込むベンチ。
どうも落着きがないなー!
ベンチから大声を出して、走り回って、飛んで跳ねて・・・・
将たるものどっかりと腰を落とし、戦況を見守り、的確な指示を与える!
これが将(監督)ではないの?
怒った顔は情けない顔にしか見えない・・・。

大河ドラマの「天地燃ゆ」の中の一説。16歳の大将の話。
「オレの名前は水沢隆広、十六になったばかりだ。大将なのに、たぶんこの中で一番の年下だろうな。一部にはこんな子供と思うものもいるだろう。だがしばらくはガマンして仕えてくれ。もうじき大人にもなるだろうから」
   これがいいですね、もうじき大人になるから・・・
   小学生、中学生も「もうじき大人になる人」です。

「以上であるが、よいか、オレは閥を絶対に許さない! 閥ができて、味方すら信じられなくなったらその軍勢は終わりだ。閥を作らぬのは、つまりそなたたちのためでもある。戦に勝って、恋しい娘と再び会いたければ、まず隣の者と仲良くするのだ! よいな!」 
「「ハハッ!!」」

「我らの旗印を見るがいい。見ての通り白地に『歩』。言うまでもなく将棋の駒の『歩』と云う意味である。父はこう教えてくれた。『歩の気持ちを忘れてはならぬ、人間はチカラを持つと歩の時の気持ちを失う。絶対に歩の心を忘れてはならぬ。ワシは常にそれを戒めるために旗を歩とした』と。
 聞いたのはこれだけだが、オレはさらに二つの意味を加える。集団合戦において、諸兄ら兵士は『歩』である。だが歩のない将棋は必ず負ける。だからオレは諸兄らを大切にする。粗略に使われたと思ったなら、いつでも今持っているヤリをオレに向けよ。。そしてもう一つ! これが大事だ、耳の穴かっぽじてよう聞け!二つ目の意味は、大将のオレ! 将たち! そして諸兄兵士らが頭に叩き込まねばならぬ意味だ。歩は一歩一歩、前だけに前進する、つまり!『相手が王将だろうと一歩も引かぬ!』さよう心得よ!」
「「「オオオオオオ――ッッ!!」」」

 若干16歳の子供が、年上の兵士たちの「心に火をつけた」のである。
歴史に学ぶところは大きい。
目先のテクニックに走らず、本質を見極めたい。
by kusanokenji | 2010-12-16 09:25 | ■連載“日々努力”