第1478話・・・適所適材
2010年 09月 16日
「適材適所な人事を行う」と言われるが心中いかに・・・・。
人間のしがらみと、自分の思いを天秤にかけるから苦しむ。
上から目線だと「適材適所」。
つまり部下の能力を引き出すだすための人員配置が適材適所。
人員をポストにはめ込むやり方である。
まずはポストありき。ポスト優先。
部活ならキャプテンを誰にするかということ。
人員把握、管理技術、部下統率のテクニックでもある。
この手の本はごまんとある。世の中は強い者の味方なのだ。
下から目線だとどうなるか?
嫌々ながらやると愚痴がである。
愚痴はやがて不満となり悩みとなる。
そういう愚痴やら不満を持つ人間をどうやって「適材適所」に配置するのか?
結局、アメを与えるしか方法がない。
アメをしゃぶらせて愚痴を封じ込める作戦しかない。
そういうことを繰り返しているのではないか。
先般、致知を読んでいたら小さなコラムに「適所適材」があった。
小生も昔、昔、若かりし頃、ある人に言われたことがあった。
そして、いつの日か、悩める選手にも、悩める自分にも言い聞かせた
言葉がそれである。
「今、あんたのいる場所が、あんたに一番ふさわしいところだ。
そこでなくてはならない人間になることが大事だ・・・・・・・・・」と。
悩む人・愚痴る人・不満だらけの人は・・・・
「自分はきっと自分にふさわしい場所が他にある筈だ。
自分の能力はこんなもんじゃない。
自分はこんなところに居る人間ではない・・・・」
しかし自分から出る勇気も力もない。
出る勇気のある人間はとっくに出ている。
出る勇気も気力もないからせめて愚痴でも出そう。
心の中では「認めてもらいたい、もっとやりたい」と思ってるくせに。
駄々っ子がイヤイヤいる姿に見える。
そんな愚痴やら悩みやらを抱える人に言ってあげたい。
「ここはあなたが頑張れるところだよ」
「ここがあなたにふさわしい場所だよ」
「ここで必要とされる人になりなさい」
「きっと必要とされる人になれるからね」
これが適所適材の考え方である。