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by kusanokenji
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第1466話・・・大切にしたい名前

【福島でのバレー塾での出来事】
 開講式直後「自分のチーム以外のメンバー7人、大人3人と自己紹介して握手してください」と突然の指令。子どもたちが動きだす。さながら体育館は300人の「こども社交場」に変身。
 私のところにも来る。そして「○○少年団の○○××です」とちゃんと自分の名前を言って握手。小学校2年生の男の子、女の子もみんなしっかり自分の名前を最後まで・・・・これには思わず感動。孫みたいな子供とお互い名前を言いながら握手!・・・・気がつくと行列ができて待っているではないか。途中で切っては可哀想なのでできるだけ最後までと思ったが、キリのいいところでストップ。

 「君たちは素晴しい。全員が自分の名前(フルネーム)をしっかりと言って握手しました。名前は親からいただいたものです。お父さん、お母さんは君たちの名前をつけるときに大変な思いをこめてつけました。名前にはお父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんの思いが込められているのです。その名前を君たちはしっかりと堂々と述べてくれました。アダナやニックネームではなくフルネームで自分の名前を、自分の口から相手に伝える。とっても素晴しいことだと思います」と、説明した。 

 そして、進学塾の夏合宿で子供が苦しくなったとき、親からの手紙で乗り切る話を紹介した。その手紙は親から子供へのものだけど、その中身が「名前について」書いたもの。親は手紙を書きながら、「子供が生まれる時は、五体満足であればそれでいい、心が優しい子に育ってくれればそれでいい、なのに欲が出てしまっていい成績をとれとか期待してしまう自分に気がついた。この子が無事に生まれたくれたことにあれほど感謝していたのに今の自分は・・・・と親が反省しだす」・・・・そんな話。子供は「あなたがいてくれるだけでうれしい」と書いてある親からの手紙を読んでウルウル。どの子も泣いている。がんばれー!とは誰も書いてない。しかし子供は「お母さん、ありがとう、僕、頑張る・・・」   お互いに「ありがとう」の関係が芽生えて、さらに親子の絆が深まる・・・・そのきっかけは「名前」

試合に勝て、いい成績をとれ、一番になれ、勝て、勝て・・・・・・
子供を追い込むのは親のエゴ以外になにもなし。

人間の生まれた原点は名前にある。
親は子供の名前をつけたときのことを思い出そう。
そしてそれを子供に伝えよう。
自分のことを自分でチャンづけで呼んだり、ニックネームで呼んだりするの
いかがなものか?
小学生の自己紹介の姿!
格好よかったな。
あらためて名前の大切さを感じました。

 
by kusanokenji | 2010-08-31 08:53 | ■連載“日々努力”