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第1457話・・・お盆法話2:「教えをもちかえるな」

「仏教でいうところの『教えをもちかえるな』の意は知的理解のこと。
知的理解では本当の教えに触れることはできない。
たとえば、『人間は死ぬ』『一緒になれば必ず別れがある』などは
子供でも知っています。しかし胸うち震えるほど泣いた経験のない
知的理解では『死』や『別れ』はわかりはしません。」(霊山勝海)

そして
「そのまま」と「このまま」も違うと説かれる。
「そのまま」は如来様から見通された私の姿。
「このまま」は私の知っている私の姿。
「このまま」は浅い経験や記憶だけで深い理解ではない。

現代風にいえば
「知った振り」「わかったつもり」だろう。
確かに多いなー。自分も含めて。

自分の目で見える程度のものに大したことはない。
損得に関係するものはくっきり見える。
試験の点数、試合の勝ち負け、会社の地位、お給料など・・・。
しかし、うつ病が多くなった。
心の病にかかる人が増えてきた。

お陰とは「陰(かげ)」のこと。けして表に出ない。
人に見えないところに「お陰」がある。
これが「お陰様」の心、。
根は目に見えない。
根のお陰で樹は育つ。
人間の根は?
幹が自分、枝が子供とすれば根は親。そしてご先祖様。

やはり
「教えたがり」は慎んだほうがいい。
百を知って一を教える心構えが必要だ。
それが百術一誠のツボか?
一時間喋るのに1000時間の準備を必要とす。

いま、その準備に時間を使わしてもらっている。
by kusanokenji | 2010-08-16 10:13 | ■連載“日々努力”