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by kusanokenji
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第1360話・・・「心の教育」-3

VOL4「ママさん講義」より抜粋・・・3

どうしてそんなに頭が固いの?
夕べね、みなさん(ママさん)といろいろ話したんだけど、ママさんバレーの人ってなぜセッターが前衛でないとダメなの?って思った。話を聞くと既成概念に囚われているというか閉鎖的というか、考えが抜けれないというか、これが思い込みだよね。同じ9人制でも実業団ではそういうチームは殆んどない。あっ、昔あった。西日本相互銀行というチームが6-3というシステムで強かった。昭和59年、奈良の若草国体の決勝戦でそのチームにうちがフルセットで負けて、全日本総合の決勝戦でもまたフルセットで続けて負けた。それくらい強かった。完璧だったね。後にも先にもそのチームだけでしたね。フォワードがセッターで強いチームを見たのは・・・。当時、全国的に有名な博多女子商業出身選手9人が先発メンバー。先輩の横山樹里さんも練習着をつけて応援にきていた。Vリーグ級でした。うちはセッターが159センチ、エースが161センチ。170センチはゼロですからね。チビです。それでも拾いまくって速攻で切り返すバレーで決勝戦まで残っていた。(その時のビデオあります)。9人制バレーは心がつながれば大きな相手を倒せるところがとても魅力だったね。身長じゃない、ハートが大事だということがとても楽しかった。小さくてもセッターもアタッカーもできる・・・・実際にやった者として自信もって言える。でもママさんは違う。なぜ?と思う。殆んど前衛がセッターをしているとか聞きました。だってね、前衛だと全部ブロック飛んでそれからトスをあげるんでしょう。そちらのほうがよほど能力も体力もないとできない、そう思うんですね。それと、ブロックはあっちこっち跳ぶわけですからレシーバーの人はどこに返球すればいいかわからない。目標が定まらない。セッターがブッロクに跳ぶため移動するのでいつも場所が違うし目標が定まらないでしょ。全体的に見たときどうだろう?セッターの立場からみてどう思うか、レシーバーの立場からみてどう思うか、アタッカーの立場から見てどう思うか・・・・どういうシステムが機能するか?そういうことが足りないのではないかな。ただ9人制はHCがおってオーバーでレシーブしてなどにこだわりすぎるきらいがありますね。慣れているからとか、他もやっているからとか、これまでずっとそうだったからとか、そういう「思い込み」がある。そう思うんですけどね。強いチームをつくろうと思えばレシーブのいい人を前衛にもっていく。これも大事な発想ね。フォワードでレシーブする。そのこぼれたのをバックがする。そういう発想なんですね。レシーブの悪い人は9人制のアタッカーにという人がいるでしょう。高校の先生にいるね。9人制を一段低く見て居るような言い方をする。あれね、違うね。間違っていると思うよ。ネット際の処理ほど難しいものはない。難しいのです。「ミスはネット近くで起きる!」って僕は言う。これ本当。ですからフォワードにはレシーブのいい人をもってくるというのが僕の考え方ね。ボールに触る回数も多いしね。レシーバーなんか1回もボールに触らなかったと文句言う人もいる。どんなバレーなんだろうかと思いますよ。アタッカーで背が高くレシーブがちょっと苦手の人は両オープンにもってくる。真ん中の3人はレシーブのうまい人だね。背が高い人だけの理由で前衛にもってくるのはどうかと思うよ。前衛で優先すべきはアタック力よりもつなぎとかこぼれ球の処理とか、トス技術とかそっちのほうを優先したほうがチーム力が断然アップします。普通はブロックとかスパイクとかを優先しますが僕は逆ですね。チビ軍団でも日本のトップになれる、そういう発想です。9人制のバレー観を変えたほうがいいね。でも、いろいろ考えがあるのでそれ以上僕は口は出さない。積極的にママさんは見ないようにしている理由です。 “いい距離”ですね。
by kusanokenji | 2010-04-01 10:57 | ■連載“日々努力”