第1300話・・・腹八分
2010年 01月 14日
懇親会は大体12時近くまで盛り上がる。
ついついテンションが上がって「我を忘れ、我に戻る!」
つまり、学んだ事を忘れ、普段の自分に戻るということである。
普段の自分に戻るのは無意識動作だからた易い。
学ぶのは大変なのに、忘れるのは簡単だということ。
そこで次の朝の講義の冒頭、
「夕べは、人を喜ばせる会話ができましたか?」の質問に入ることから始まる。
つまり、自分の言いたいことだけ喋ってはいけませんよと学んだことの再点検作業。
その時、みなさん「ハッ」と我に返る。学びの自分に帰るのである。
何事も腹八分とは言ったものだ。
「今日の飲み会は楽しかったな」と満足している時は
大体、喋り過ぎな時だと思うようにしている。
それくらいでちょうどいい。
もうちょっと飲みたいな、もうちょっとお喋りしたいな・・・ぐらいがいい。
その点、橋本ではホテルの門限が12時なので、これが結構幸いしているのだ。
さてさて、ここまで書いて、いよいよここから結論に向っていくわけであるが
それが余分だということ。不要だということ。
スピーチでも、最後の結びをしなければいけないと勝手に思わないほうがいい。
結論は聞く本人が決めることであって、話し手が強制することではない。
話しては結論を話さないのに、話したい結論を聞き手が受け取ってくれれば
これは最高の話術である。
聞く相手、読む相手の湧き出たイメージを大事にすればよさそうだ。