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第1277話・・・理念と通念

2000年2月に発刊した弊著「日々新た」の第57話から引用。
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松下幸之助創業者は
「物を売る前に経営理念を売れ!物を作る前に人をつくれ!」
とやかましく言われていたんだよ。
この意味、君らにはあんまりピーンとこないと思うけど、実は凄いことなんだ。 
どこの会社でも「事業は人なり」と言っているけど問題は中身や中身が全然違うんだよ。
この会社(松下)しか知らない人はその違いが分からないかもしれないが、
僕は違う会社の経験もあるし、いろんな会社のことも人よりは知っているので良く分かるんだよ。  
  この前ある大学にスカウトにいった時、そこの先生、部長さんがうちの考え方にえらく感銘してくれて、とても気に入ってくれて、「選手をどんどん送りたい」と言って下さったんだ。これこそ会社の考え方、バレー部の取り組み方を売っていることになるんだよ。つまり「バレー部の目的は何か」「選手の育成法はどうしているか」「企業スポーツをどのように認識しているか」「将来の構想は」「その考えは何処から来ているのか」等々が、相手に通じたんだと僕は思うんだよ。今、物は売れなくても、今欲しい選手が採れなくても、相手に本当にファンになって貰うだけの「もの」をもって接すれば、いつかは必ずうまくいくものだよ。 
  会社は何のために存在しているんや?と聞かれたら、「世の中を豊かにするために会社がある」と即座に答えられるぐらいの考えがいるんだな。
  「会社の目的は何か」「自分はどう生きるか」「チームの存在価値をどこに求めているか!」、これが「理念」というものだ。
 逆にどうすれば儲かるか、どうすれば楽できるか、どうすればうまく世渡りができるか、とばかり考えることを「通念」と言うんだよ。世の中をうまく泳ぐための「ずるい考え方」と理解した方がいいかも知れない。そんなんはいつか崩壊して崩れるだけだ。
松下にはしっかりした「理念」があることを覚えておいて下さい。」
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で、どうしてこの文章を引用したかというと
「バレーボールの指導も同じだよ」と言いたかったから。
小学生女子で170cmあるエースがいる。
身体能力も高い。運動能力も高い。
当然打てば決る!
その選手は朝から晩まで打たされる。
その結果はどうなるでしょうか?
全国に出る。勝つ。新聞に出る。注目を浴びる。
しかし、そのあとのあまりにも大きい代償が待ち受けて居るとは誰も思わない。
新聞は目に見えない能力とか素質とか可能性よりも
目の前の、目に見える結果を重視するのは至極当然な話。
目に見えない、危険な予知までしてくれない。

「通念」・・・・とにか今が大事。今通用することを最優先。しかし将来は分からない?
「理念」・・・・将来のことを考えて、今何をすべきか・・・・。


子供の指導法はこの二つに分けれると痛感する次第。
こうして考えるとどうあるべきか選択の余地はないと思うのだが、
しかし、いざ現場を見ると「通念」が勝っているように思えるのである。
by kusanokenji | 2009-12-29 12:13 | ■連載“日々努力”