第1229話・・・「想い」と「思い込み」
2009年 10月 20日
「この建物は○○さんの想いがこもっているからな」と、そのいきさつを教えて
もらったときにゾクッとした記憶がある。
伝統と歴史の継承とはこういうものかと改めて思い知らされた。
松下で合宿所を新築してもらったとき、その趣意書というものが
当時の社長の直筆で書かれて、床の間に飾られた。
どういう想いでこの合宿所を建てることになったかというその「想い」が綿々と綴られている。
あたかも次の世代に伝えるためのものである。
今もその「想い」は後輩に受け継がれていると思うのだだが・・・・。
一方、「思い込み」というのがある。上記の「想い」とは随分趣を否にする。
中には「チームへの思い込み」が強すぎてとても他人が入りきれない「囲い」に
覆われている感じさえ受けるときさえある。
「思い込み」は時にして憎しみに変わる場面があるようだ。
賛同者、支援者以外は敵視するような言動を聞くのは辛い。
そこには「寛容の精神」は存在しないからだ。
自分も相当に許されてきたのだから、許すことも必要なはず。
なのに「許さない!」というケンカ腰の発言は結構多い。
そこにはすくすくと樹が育つように、子供や選手が育つ環境とは縁遠い。
大人の都合(エゴ)の塊みたいな、醜い争いが見え隠れしていてはダメだろう。
二つの「おもい」・・・。
しっかりしたビジョンを持った「想い」を後世に残していきたいものだ。