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第1226話・・・見えない喜びが原動力

後藤精一さん(元三洋電機副社長)は松下電器の見習工のとき
「キリで穴を空けたり、ヤスリで削ったり、ネジを切る--。
家でなら、そんなことをすれば叱られる。その叱られることがここでは仕事だった。
こんなおもろい、悪さみたいなことをして銭がもらえるんやからこんな結構なことない」
毎朝出勤するのが楽しくてならなかったと「叱り叱られの記」に書いてある。

自分が研究所勤務の時
「学校ではお金を払って勉強するのにここではお金をもらって勉強できる,
こんなありがたいことはない」とよく思っていたものだ。
だから職場にいくのが楽しい。それが終ればバレーができるのでまた楽しい。
バレーが終れば仲間と飲めるのでこれがまた底抜けに楽しいのだ。
そういう青年時代を過ごさせてもらった。
そして気がつけば今度はお金をもらってバレーさせてもらえる運命に出会った。
グチや不満をこぼしたら罰が当たるとよく思ったものだ。

起きている時間はすべて勉強の時間みたいな昨今。
勉強すればするほど、喜ぶ子供の笑顔が見える。
こんなありがたいことはない。
難しいことを難しく教えるのは誰だってできる。
難しい理論を小学生がいとも簡単にできてこそ勉強の成果ではないか!
そう思っているのでこれまた勉強が楽しい。

見えない喜びが、前向き人生の原動力に違いないと確信している。
それは、つまるところは自分の意志によるところであって
けして他人から受けるものではない。
ここに指導の本質が見え隠れしているような、そんなことを考えている。
本を書くにしても、講義をするにしても
余分な文字、余分なお話が邪魔していることが多いようだ。
適度な余白が大事ですね。
by kusanokenji | 2009-10-15 07:46 | ■連載“日々努力”