【第594回】 in大船渡Ⅱ(岩手県)
2009年10月3(土)~4(日)・・・立根小学校合体育館(300名)
★受講者累計 116、600名
前回
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写真・・・今日で入部3日目の3年生のサーブです!
【自然体一色】・・・バレー塾前夜に会場入りした。体育館につくと子供たちの元気な声がこだましていた。明日からのバレー塾に参加予定の小学生7チームが集まって乱打形式(10分回し)を行っていた。子供たちの現状を見ていただきたいという実行委員会の計らいがあったみたいだ。約一時間半見学した。とても参考になった(後述)。次の日、朝のウオーミングアップを見ているとまさに「自然体一色」という感じ。小学生7チーム、中学生5チーム。昨年1回しかやっていないのにこれほどまでに浸透しているとは・・・少々感激!
【サーブ&サーブレシーブ】・・・2日目の午前中を使った。理由は、前夜の試合を見ていて、①あまりにも危険なサーブの打ち方をしている、②サーブミス、サーブレシーブミスが多いこと・・・この二つを目の当りにしたので徹底的に初歩から説明。たまたま入部3日目の3年生(写真)がいたのでいいモデルになった。左端の写真で右手が背屈になって居ないところに注目。殆んどの選手の右手が手の平を相手に向けて指先を天井に向けた背屈状態になっている。しかも肘が伸展で垂直状態。左手は前方向に肘全伸展状態で手の平にボールを乗せてトスの準備をしている。この状態は両肩の外旋を招き、肩の回旋運動をスムーズにできない状態。身体が硬直した状態からサーブを打ち始めているのと同じ。これでは肩への衝撃が強い割にはボールへの力の伝達がなされない。これらを解消すべきクリニックを開始。肩関節の使い方。肘先行スイングの確認。肩甲平面角へのスイング振り下ろしに繋がる体幹の使い方。始動は肩のニュートラルポジションから・・・。フローターは「当てて、伸ばす、止める、引く」の三つの打ち方などを段階的に導入。そして、気がつけば入部3日目の3年生がお見事。すべてがスムーズである。このサーブには周囲の大人も驚いたはず。ちなみに入部2年目、3年目の以上の選手はなかなかフォームが直らない。改めて初心者ほど覚えが速いことを参加者全員が納得した瞬間でもある。100聞は一見にしかず!目の当りにされたら納得せざるを得ないと思うのだが、それでも今のままのサーブでいくのだろうか。これ以上は私は何も言わないつもりだが・・・・。
【黒川温泉をモデルにしたらどうですか】・・・
今回の実行委員会は小学生の参加7チームで構成。市内7チームの関係者が述べ5回の準備委員会を開催。体育館周辺の草刈奉仕活動も実施など地域対策も怠りない。保護者の協力、バレー協会の協力など万全の体制で開催。そこで提案したのが黒川温泉のモデルケース。さびれた温泉街を栄えさせるために全温泉宿が集結。個人の温泉は、黒川温泉という家の一つの部屋に過ぎないという発想。個々のチームは大船渡という家の一つの部屋という考えで、大船渡全体の繁栄を考えましようということ。少子化、スポーツ離れを解消するための具体的な行動目標にしたらどうですか・・・そんな話をした。
【三陸海岸の幸】・・・大船渡はなんといっても三陸の漁師町。チーム関係者のなかに漁師関係者が多いみたいで懇親会は大変なご馳走。旬のサンマの刺身、“キッピン”ブランドで有名な鮑(あわび)、そして朝に吊り上げた活イカ、昼に駆除された鹿の肉などなどで内臓がビックリするまで堪能した。ご馳走様でした!
【乱打を見ての感想】
①、チームで戦っていない。個人戦みたい。チームの中で一人か2人で試合をしている感じ。これじゃ選手もチームも伸びないのではないか。潮の満ち干きの動きみたいに、「全員でザアーッと一気に責める、一気に引く!」の迫力ある動きが必要。全員参加、全員で戦っている実感をもてるバレーをやろう。そうしないと小学生であっても真のモチベーションに繋がらない。目先の勝利を追う典型のスタイルになっている。これは大人の責任です。②、サーブの打ち方が全員危険な打ち方になっていると思った。これほどまでとは思っていなかった。③、ミスで点数が入りすぎ。④サーブミスが多過ぎる。⑤、レシーブで横や後ろにはじき過ぎ。・・・・・・・今回のバレー塾はこの辺の解決策を重点的に行ったつもりだがいかがだったでしょうか。
【宿題】・・・1年後の再会で選手が伸びていないのは指導者の責任ですよ(笑)。