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by kusanokenji
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第1195話・・・教育を忘れない指導者

2009夏の甲子園を制したのは中京大中京高校。
47歳の大藤監督が母校の監督になったのは28歳。
従来の方法に囚われることなく、「知らないことは専門家に聞く」という
柔軟な発想で最新の理論を導入して日本一を獲得した。
 しかし古きよき伝統はかたくなに守る。
準決勝で本塁打を打った選手と、ベンチ前で全員がハイタッチを交わすと
試合中にもかかわらず
「(相手の)投手は一生懸命投げている。その態度は何だ」と怒鳴った。
「相手に敬意を払う」は引き継がれてきた戒めだ。
(以上、毎日新聞より)

「これまでも練習試合で対戦し、ずっと横浜隼人のようなチームになりたかった。きょう勝てて、少し近づけたかなと思う」・・・横浜隼人に完投勝利後の花巻東の菊池投手のインタビューである。このインタビューを聞いて鳥肌が立った。誰が教えたんだろうか・・・。
もうすでに大人を超えたジェントルマンである。
そういえば何年か前の長崎インターハイでこんなことがあった。
常勝のO谷工業が準決勝でO村工業に負けたとき、コートの中で跳びはねて喜びを爆発させようとする選手たちが一瞬静まり返りエンドラインに整列し出した。見ると相手の選手はコートにうずくまっている。これも「相手に敬意を払う」ひとコマであると今でも記憶している。監督の見事な采配はこんなところにも発揮されている。
by kusanokenji | 2009-08-26 09:45 | ■連載“日々努力”