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by kusanokenji
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第1184話・・・波に乗る、のまれる

★試合を迎えるに当り気をつけなければいけないとき
 ・試合前の調子がいいとき
 ・自信があるとき
 ・格下と対戦する時
 ・前回の大会で勝っているとき
 ・応援団がその気になっているとき

大体、その逆の場合を考えて御覧なさいよ。
そのチームは、なにくそと思って牙を向けているじゃありませんか。
その相手と戦うのですから相当な差がないと危険です。

山を登るためには苦労も努力もいとわない。助けることもできる。
しかし、山を転げ落ちる者の勢いは凄まじい。だれも助けることは不可能。
新人戦で県で初優勝して頂上に登ったたチームがそのまま、次の全国予選で勝つ例は少ない。その怖さを知っている監督が率いれば話は別だ。
頂点に登りつめたチームの転落は早い。誰も停められない。そういうものだ。これは自然界の法則でもある。人間も油断するとそういう目に遭遇するのは歴史が証明している。晩年を汚す輩のことである。あ~悲しきかな、せっかくの努力が水の泡。過去の栄光を汚すのを他人であっても見るのは辛い。

選手の最高の調子継続は3~4日間が限界だ。
だから、最低の調子の時が実力と思ってチームを作るのがセオリー。
いつも調子のいいときばかりを夢見ているようでは一生勝てないだろう。

自信もすぐ揺らぐ。
エレベーターみたいなものでいつでも登ったり下ったりするもの。
試合開始の1点~10点で、気持ちは変わるもの。
あれれ~と思ってる間に変わるもの。

そういうことを熟知しているのが百戦錬磨の監督。
試合会場で波に乗るチーム、波に飲まれるチーム!
それは監督の腕ひとつだ。
とくに中学生、高校生、ましてや小学生は・・・。
だからすべてのチームに試合が終るまでは
「あきらめるな」「油断するな」と励ましたいのだ。
by kusanokenji | 2009-08-13 20:42 | ■連載“日々努力”