第1109話・・・当たり前でない
2009年 05月 19日
「TEAM i 」とは仙台市にある中学生のクラブチーム。
未来のアスリート育成を目指してトータル育成を行っているクラブである。
そこの代表の板垣先生達が宮城県のJOC代表チームのスタッフとして
毎年うちに合宿にきてくれて、夢を語り合っていたことがある。
或る日「全県レベルの中学校クラブチームをつくりたい」と言い出した。
今から10年ほど前の話である。勿論僕も立ち上げに協力した。
そして紆余曲折を踏まえてNPO法人を立ち上げたのが2004年4月。
いよいよ明日がその船出の日。
初めての練習日、クラブ員としての顔合わせでもある。
その時の気持ちを彼はこう告白した。
「体育館に選手がいなかったらどうしよう!」
練習初日に体育館に行くのが怖かったのである。
玄関まで行ってもドアーを開けるのが怖かったのである。
「選手が一人もいなかったらどうしよう!」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
目をつぶって思い切ってドアーを開けた。
「こんにちわ!」
と声がした。
も、僕は涙がでるくらい嬉しかった!・・・」
なぜかこの時の話をさっき、急に思い出したのである。
で、忘れないうちにこうして書きとめた。
何が言いたいのか?
選手が体育館にいるのは当たり前ではないんだ・・・・。
そういうことを思い出そうということ。
初心を忘れないでいこうということ。
今、学校が休校で部活も禁止だろう。
勿論そうでない学校もある。
いづれにしても、
コートに選手がいることは当たり前でないこと
特別なことだということを忘れないようにしようということである。