第1087話・・・心の絆
2009年 04月 18日
基シリーズ第4巻が発売された。
その見本が送られてきた。
パラパラ目くった。
ふと目に止まったのが「心の絆」
第5章:チームづくりについて (146ページ)
【心の絆】
監督の立場からすれば、
チームが強いときの選手よりも、
弱くても共に苦労した時の選手のほうが、
引退してからの付き合いが
はるかに深いものだ・・・。
お金が無い、練習時間がない、人数が少ない・・・それでも夢中になって頑張りとおした仲間との絆は深い。「与えてもらう」ことに慣れた選手は、どうも感謝の心が薄いようだ。なぜだろう?同じように分け隔てなく指導してきたのに、性格の違った兄弟を見るみたいになってしまう。育つ環境というのは恐ろしいと痛感する。やっぱり人間は苦労なくしては本物になりえないのかもしれない。「若いときの苦労は買ってでもせよ」という言葉は正しいということだ。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
そういえば妻が生前とても大事にしていた仲間がいる。
中学・高校時代のクラス仲間、バレー仲間はそれこそ姉妹みたいな関係だった。
そしてそれにも負けないのが三菱時代のバレーの仲間だ。
昭和43年入社で、次の年には9人制バレー全日本実業団大会で3位。
それも9人ポッキリで・・・。45年には同大会で全国制覇!
しかし、よく口にしていたのが
「一番になった時よりも、あの9人で頑張ったことが忘れられない。」
「あのときの9人と会うと一番ほっとするのよ・・・」
毎年欠かさず、年に一度は同窓会をしていた仲間達。
その仲間達が「偲ぶ会」をしてくれた。
そして今年の5月にもまた「1周忌」をやってくれる。
沢山の仲間が集って「思い出を語る会」を催してくれる。
集まってくれるのはその時代の仲間と、その後の僕の教え子達だ。
こんなありがたいことはない。
死んで尚、再会するために集まってくれる仲間。
これが本当の「心の絆」だと思った。
みんなありがとう。
by kusanokenji
| 2009-04-18 05:43
| ■連載“日々努力”