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by kusanokenji
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第1083話・・・習うということ

「習う」の”白”は空を飛べない雛(ヒナ)のこと。
すなわち半人前。自立できない状態のこと。
ヒナが羽根をつけて空を飛べるようになることを「習う」という。
そんな意味があったと記憶している。
すなわち半人前の人間が自立した人間になるための勉強みたいなもの。

そこには、「自立したい」と願っている生徒と
「自立させたい」と願っている先生との関係があって成立する。

「バレーボールを習いに行こう」という少年団バレーのよさがそこにある。

翻って、バレーボールの団体を考えてみよう。
「早く辞めたい」と言う選手と「いつまでできるだろうか」と言う選手がいる。
学生、実業団の多くは「いつ辞めようか」と考えている選手が比較的多い。
監督の仕事はいかにして選手を辞めさせないかの手腕が問われるのだ。
あと何日で引退だ、などとカレンダーに○を書いて数えてた日々が懐かしい人もいるだろう。
ましてや小学生までそうあってはこれは尋常な世界ではない。

それにくらべてママさんやクラブの選手の多くは「いつまでも続けたい」と
考えている選手が結構多い。
これは素晴しい!
この両者の意識の違いはどこに原因があるのか、
なぜそうなるのかを考えただけでも指導のヒントが出てきそうだ。

いづれにしろ、選手であっても指導者であってもまだまだ半人前だから
「一人前になるために習おう!」という気持ちでバレーしたいものだ。
by kusanokenji | 2009-04-16 03:32 | ■連載“日々努力”