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第1035話・・・スポーツの自立を考える

この不況でスポーツ団体が危機に立たされている。
休廃部が後を絶たない。さらに加速しそうである。
そこで市民チームとかクラブとかに方向転換の道を模索することになるのであるが
どうも気になることがある。休廃部の原因は財政の問題であるがその財政問題を
解決する手段としてすぐに「スポンサーを探す」「後援会組織をつくって寄付をもらう」
という点である。でもそう簡単にスポンサーがついたり、後援会員になったりする
訳がないのに・・・。発想が安易としか思えない。ましてやお金は出すが口はださない
なんてそんな人は稀少であることも承知しておかなければならない。自分も過去に
おいて浄財をいただいたり、後援会をつくったりやったが、その気苦労は半端じゃない。
できることならそういうことは避けたほうがいい。もっと他に方法があるはず。

会費を払ってスポーツをする・・・民間のスポーツクラブでは当たり前であるが
地域総合型スポーツクラブでも成功している例がある。
講習会を行ってきた三重県の元気アップこものスポーツクラブである。
会員数は昨年1000名。今年は34の教室を開設する計画とか。
試合にでない教室運営、試合にでるクラブ運営も準備されている。
地域に出向いての健康教室もある。
多様なニーズに対応しており、指導者には資格をとらせて研修を怠らない。
「お金を出しても指導を受けたい」という体制作りに余念がないのである。
いわゆる「動いている組織」になっている。
勿論、指導者にも報酬が出る。
報酬をいただく限り、それに見合う指導が求められる。だから勉強する。
甘えがない組織。向上する組織。前進する組織。
日本一会員費が高いけど、日本一会員数が多いクラブを目指しているのである。
ほぼ、その域に近づいているから驚きだ。

翻って、休廃部するチームの復活への道は「スポンサーを探す、寄付をもらう・・・・」
そういう安易な考えではこの先期待がもてないことが見えてくる。
大事なことは「お金を出してでも応援したい」と思わせる商品づくりである。
その商品が何かであることは未知の世界である。
未知数の世界だからこそ可能性もあるということだと思う。
スポーツの自立への道を本格的に考える時代になってきたと言える。
by kusanokenji | 2009-02-09 11:21 | ■連載“日々努力”