第1011話・・・考えの基より・・・・⑥
2009年 01月 09日
あとで屁理屈言うより、
目の前で選手をその気にさせる指導者のほうが指導者としては力が上だ。
◇頑張ればできるんだ、自分でもできるんだ、
と思わせる話術や表情、雰囲気が指導者には欲しい。
特に教師は「話すプロ」としての自覚が欲しい。
素晴しい話し方のできる教師を目指して欲しい。
とくに自信のない選手や初心者への指導には「正論は避けろ」と言いたい。
正論はそれが正しくとも時として相手を傷つけたり、意気消沈させる場合がある。
そういうことを一番心得ているはずの教師が
そのふがいない姿を見て怒り出すようでは話にならない。
残念ながら部活の指導現場ではそんな指導者が多いように見受ける。
大事なことは「選手が現在から未来に向かって一歩踏み出すこと」である。
未来に向って1歩踏み出すこととはどういうことか?
すべてが未知の世界に向うということである。
そう、中学生のスポーツや勉強の体験はすべて新しい未知への1歩なのだ。
不安があって、できなくて当たり前の世界なのだ。
そこから失敗や苦労を繰り返して成長していくのが中学生なのだ。
体験しないことには前に進めないのだ。
中学生の指導に携わる者は、未来に向って進もうとする生徒の
背中を押してあげる役目が指導者の心得と知るべし!