第991話・・・個性尊重
2008年 12月 06日
集団の中で個性をどのように尊重するかということであるが
私の考え方を紹介する。
以前、バレーの練習にコーラスを本格的に導入したことがあった。
狙いは「個性の集まりがハーモニー」だと体験するためである。
全体のハーモニーを作るには一人のミスが命取りになる。
つまり、誰一人として不必要な人間は存在しないということ。
このチームはあなたのガンバリを必要としていますよ、というメッセーシを
本人に伝えるためのコーラス練習だったのである。
例えば4分の4拍子というテンポがある。四分音符を1泊として1小節に
4泊の時間の刻みを繰り返す。そしてメトロノームの時間の刻みにあわせて
A君は1泊目、B君は2泊目、C君は3泊目、D君は4泊目だけに拍手する。
それぞれA君~D君の打つ拍手のタイミングはバラバラだけど全体をあわせると
見事なハーモニが出来上がる。これが集団のなかでの個性の活かし方では
ないかと思うのである。つまり、個々はバラバラだけど、一つの規律(ここでは
4分の4拍子というテンポのなか)の中であればよいということ。これを拍手の
音の強弱、長さ、高さ、空白などを変えるとリズムが変わるということになる。
それぞれに違う個性のリズムでも拍の刻みに乗っていればOKということ。これが
社会の規則、学校の規則、部の規則と考えればよいということである。