第967話・・・チームづくり⑨
2008年 10月 31日
「裏方の仕事がこんなに大変だとは思わなかった・・・・」
これはある主力選手の言葉であるが主力選手がケガで休んだりしているとき
裏方の仕事を手伝ったりしたときに気がついたらしい。
そういう選手はまだいいが、卒業するまで裏方の思いとか仕事の内容など
分からないままで終ってしまう選手も少なくない。
どうすればいいか?
普段から全員に共通する仕事は極力全員役割分担させることである。
補欠もエースも、下級生も上級生も関係ない。
できたら上級生ほど仕事の量も内容も多く重たくする。
しかし、公式試合の遠征の時は違う。
全員が試合に出れるチャンスの時は普段どおりであるがそうでないときは
試合に出場する選手がベストで戦えるようにこれまた全員で仕事の
分担をする。試合に出る選手の最大の仕事は「ベストコンディション!」
試合に出ない選手は脇役に徹する。ゴチャゴチャ言わない、言わせない。
しかし、試合が終った瞬間にまた戻る。
主役と脇役の交代である。局面によって全員が主役、全員が脇役になる。
そういうことはきめ細かに、詳細にその場で伝達する。
チームの中に伝統ができるまではそういう伝達も監督がやることだ。
こういうことは歯磨きと同じで毎日やらないと意味がない。
「裏方の仕事がこんなに大変だったと思わなかった・・・・」と
レギュラークラスの選手に言わせない指導を行うことだ。