結婚して、ず〜っと、妻から
「あなたはバク(夢を食う動物)ね、仕方ないから付き合っていくわ!」
といつも笑いながら言われ続けてきた。
でも、夢は、直前で破れた。それも何回もだ(笑)
ぞくに言う「挫折」である。
その度に、妻は一言も文句を言わずに支えてくれた。
40歳で浪人中も、定職にも就かず、ブラブラプータロ人生を送りながら
夢に向かってひたすら浪人生活を続けているときもでさえ文句一つ言わず
「なんとかしてあなたにはバレーさせてあげたい」と言ってくれた。
今の就職難の時代ならどうしていたのだろう?
あまり変わらないと思うが・・・。
大きい挫折も、小さい挫折も経験した。
夢多き人間には、挫折はつきものだ。
夢と挫折はセットだ。
これが、何回も挫折した人間の結論だ。
だから日本一になったときも浮かれなかった。
それは
人の温かさも、世間の冷たさも、挫折の度に経験したからだ。
そこで、
「逆境にあっても悲観せず、順境にあって慢心せず」を知った。
さらに「指導者の最大の敵は傲慢と慢心だ」と言う事も知った。
一人で泣いた事は数知れないが、へこたれはしなかった。
なんだか、人間的に強くさせていただいた気持ちが残った。
僕は若い人に「夢を持て!」とは言わない。
最近は「夢はあってもいいけどな、夢を叶えろとはよう言わん!」
夢は叶わなくてもいいと思うよ、くらいに言ってる気がする。
基本的には「夢を持て」という’キーワードはあまり使わない。
なぜなら
自分が、今あるのは、夢が破れたお陰だよ、と言えるからだ。
もし、夢が実現していたら、こんなに日々新たな目標に向かって
生活できていないからだと思うから・・・。
30歳代以上の人に聞いてみたたら分かるに違いない。
「あなたは、希望していた仕事に就いていますか?」
医者、教師、看護師等、希望する学校に行かないと職業に
就けない職業は別として、大方の人は、希望とは別な仕事に
就いている人が圧倒的に多いと予測できる。
40歳前後で「夢を叶えた人間」は何%いるだろうか?
想像するに難しくない。
しかし、みなさんそれなりに目標を持って生きている。
大願実って希望の会社に入社できても、希望する部署に就けるの
は稀な事。お金のため、家族を養うために働いている人は多いのだ。
それが社会なのである。
逆に、若くして夢を叶えてしまったら、
そのままじゃ生きていけないから又新たな夢がいるのだ。
これは難しい。
そのほうが遥かにつらいことではないか・・・・。
夢よ再びといって、晩節を汚している人も少なくない。
叶えた夢を、死ぬまで抱いて生きるのは辛いはず。
なぜなら
生きている喜びは「成長を感じる」ことだから。
成長は、思いでの中でなく、現実の「過程」の中にある。
「過程」とはプロセス。
「プロセス」とは「今、行動している事」
つまり、「今を大切にしていること」
成長を感じる人生の方が遥かに楽しい。
そう思う。
夢が破れたお陰で今がある・・・・
こう思えるようになったら
とても気持ちが前向きだ。
ダメだったらやり直せばいい!