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by kusanokenji

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先日の湖西の講義で「授業」という本を紹介させてもらった。
明治生まれの教師の本で、とにかく素晴しい。そこの1節を紹介しよう。
『教師側からだけの、つめたい一方的伝達授業は質が低い。子供の格付けし、子供の可能性を封鎖し、子供に疎外感を持たせ、子供を分裂させてしまう教育である。そのよい例が「ハイハイ授業」である』・・・
  なんだか、まるで、根性仕込みのバレーと一緒ですね!
 問題は授業の仕方にある。「2+2」は「4」であり、「出口」は「でるくち」と、決まりきった形に教え、それをもとにして「2+2はいくつですか」「出口とはどういうことですか」と、結果がわかりきっており、誰でも同じ答えが出せるような質問をし、あらかじめ決められた答えだけを要求するから、子供たちは少しも考えなくてもよい。人と違った答えは認められないのだから、少しでも早く指名されることを必要とする。そのために「ハイハイ」とうるさく手を上げる。
 自分が指名されないで他の子が指名されてしまうと、「もうだめだ、言われてしまう」と、がっかりし、友達の答えが「4」ではなく、「でるくち」でないと、「しめた」と思い、「先生、ぼくに、ぼくに」と、またうるさく手をあげるこになる。そしてそういう授業の中で、考えない子供、人と交流できない子供、人の間違いを喜ぶ子供をつくっている。きめられた答えを忘れた子供は、もう何も考えることができないから、劣等感をもち、考えることを放棄するより仕方のない状態の教室をつくっている。
はい、まさしくそのとおりです!
 昔の軍隊の簡閲点呼は、それと同じ質のものだった。執行官の質問する事項も答えも決められており、質問が出ると同時に「ハイ」と大きな声を出して立ち、決められた答えを、できるだけわめくような大きな声で言えば「よし」と言われるのだった。少しも考えたり、新しい考えを出したりする必要はないから、いくらでも大きな声が出せるのだった。考えることのできないように、できるだけ大きな声を出させるということは軍隊にとっては大事なことだったに違いない。「ハイハイ授業」もだいたいそれに似たものである。・・・・』
スポーツの挨拶も同じだ。みんなでいる時は大きな声で挨拶できるが一人になるとまるで何もできない。考えることのできない典型的な例がそこにある。大きな声で返事するのは最高の教育だと信じているひとは注意されたし。

 とまあ、こんな文章である。現代にも似たようなことがいっぱいあります。それを「指導」とか「教育」とか呼ぶのですからそこで指導・教育を受けた子供はどうなるのでしょうか。
 昨日、某中学教師からこんなメールをいただいた。大まかな内容は「この土日に遠征した。相手は全国に出るような強豪校が多かった。体育館の玄関できれいに整列して、受付の人に大きな声で挨拶していた。さすがだと思った。しかし、廊下ですれ違っても誰も挨拶してくれる子はいない。みんなで挨拶できても一人になると誰もできないのにビックリした。ロビーに座り込んでいる傍を大人が通っても誰も挨拶しないのである。そこに、先ほど受け付けにいた事務員さんが傍を通っても会釈もしない。あれれ?と思った。自分のチームの選手にこの話をした。生徒たちも思うところがあったのでしょうか、納得しているようでした。終了後、歩いて宿舎まで行く道中、地域の人に「挨拶」をしている子どもを見ると、微笑ましくなってきました。自分の判断で行動していく力をつけてほしいな・・・と思える一日でした。・・・」
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by kusanokenji | 2009-03-31 11:08 | ■連載“日々努力”

in湖西

【第570回】 in湖西Ⅲ(静岡県)
3月28日(土)~29(日):アメニティープラザ体育館:講義50名、
                実技(2日間、大人80名、子供220名)
★受講者累計 108、200名 
  
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【カバーの動き、チームの約束・・・ 】 
今回は広い体育館で比較的スペースに余裕があったので「チームの約束練習」について細かくやりました。特にカバーリングの動きについて詳しくやりました。例えば、次の絵を見てください。基本的な導入の練習(カバー練習第2段階)です。約束は2つ。一つは、トスを上げる選手はボールだけを見るのでなく、トスを上げる場所の確認のために一度コーチを見る。つまり「目線をボールから切る」という動作を入れるのです。そのことを徹底するためにコーチはトスを上げる直前にグー、チョキ、パーのサインを出して答えさせます。
 二つ目の約束はトサーへのカバーと、最後はコーチのところでブロックフォローまでしっかり行います。この動きの大事な点は「カバーの動きを素早く!」という点です。最初は2人1組で行い、一人がボールを上に投げあげることから出発します。初心者の小学生やママさんなど、トスが届かない場合は「つかんで投げる」ことから始めます。目的は「動きの練習」です。この動きができるようになれば、パスやトスなどの技術は練習すればできるようになるのです。しかし、この「動き」ができないといくらパスができても試合で活かすことはできないのです。対人や3人レシーブも目的を考えて練習の方法を考えたほうが効果があがります。
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【湖西ジュニアーが昨年全国小学生大会に出場】
週3回練習のチームでも全国大会に出場です。初回の講習会から考えると考えられない快挙です。第1回開催「ここ」、第2回開催「ここ」にも書いてある通り湖西市の体育協会の取り組みと指導者の協力の賜物です。
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こんなに早く成果が現われるとは思いませんでした。ここの取り組みは全国的にもユニークで、体育協会の中に少年団チームがあり、部員は1年から6年生まで毎年100名以上。週に1回、土曜日の午前練習します。指導者も10名以上います。そこで指導者の指導方針の統一が前回の開催目的でした。3年生以上の中から希望者を募って強化型に進めるシステムになっております。強化型は土曜日の午後と平日は週に2回の練習だけです。そういう環境での全国出場でした。3年前とは格段の違いです。この3年の間に本当に成長してくれました。女子も負けていません。素晴しい成長振りに感心しきり。いろいろ選択肢があり、協会の求めているものと自然体の考えが一致しての体育協会の本部事業となりました。昨年計画していた1000人規模の講演会計画が来年は再燃しそうです。昨年開催の予定で直前まで計画が進んでいたのですが、私の妻の入院で取り止めになりましたので是非実現したいと思います。--------- 教育の話はここを参考にしてください。
c0000970_1722027.jpg 【セッターは救急車・・・】
セッターがボールの落下点に早く到着しやすいように他の選手は道を空けてくれ!ということです。これが「セッターは救急車」という意味です。
第2番目のプレー・・・・セッターの仕事です。
いかにセッターに仕事をしてもらうかがチームの勝敗の鍵を握っています。相手からの攻撃を守って切り返して味方の攻撃に繋げるためには「2番目のプレー」にいかにつなげるかが重要になります。つまり、セッターがトスを上げやすいように道を空けること!・・・交通ルールがあるように、チーム内でコートという道路の交通ルールを作ることが「約束練習」です。セッターが最短距離で動けるように他の5人のメンバーの動きを練習しました。アタッカーが次の攻撃を優先して動くとうまく行きません。夜の反省会で某中学教師は『これまでまったく逆のことを生徒に言ってました。「セッターがアタッカーを避けながら前にでていけ」と言っていたのです。セッターは後ろから前に出てくるので、フォワードのアタッカーの動きが見えるからという理由でした。しかしよく考えるとボールも見なくてはいけないし、アタッカーの動きを見てぶつからないように避けながらトスを上げるなんてうまくできるはずがありませんね。そんな練習もさせていないのにまったく恥ずかしいです。それにレシーブボールはどこにいくか分からないし目茶苦茶な要求ですね・・・目からウロコです!』と話されていました。
【人は右・車は左、強打はあなた・軟打は私!】
こんな標語が即興でできました。第1番目のレシーブの約束を言ったものです。
大事なことは「わかりやすいバレーボール」です。
理論先行・横文字を使うことがけっしてアカデミックでいい指導とは言えません。
要はそこにいる選手に「どう伝わるか」「どう展開していくか」です。
AさせたければBさせろ!・・・・これですね。その気にさせることです。
指導の言葉かけは教えることや指示することではありません。
ましてや怒る事、説教することではありません。
うまく誘導してあげるこです。
それもシンプルな言葉、リズミカルな言葉です。
威厳でごまかしても、その人の人生にはクソの役にもたたないでしょう。
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by kusanokenji | 2009-03-30 17:03 | ■講習会リポート
数学は嫌いだけど先生が好きだから数学を頑張る!
そういう生徒は五万といる。
バレーは好きだけど監督が嫌いだから・・・・・・
そういう選手も五万といる。

指導者や親は子供に好かれる努力をすることだ。
それは大人のためではない。
子供のためにである。
子供の「四つの幸せ」のためにである。
「四つの幸せ」を感じる子供の未来は明るい。
きっと素直ないい子に育つだろう。
まっとうな人生を歩んでくれるだろう。

大人のわがままで
子供から「四つの幸せ」を奪うのはよくない。
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by kusanokenji | 2009-03-30 12:58 | ■連載“日々努力”
陰徳とは・・・知らずして多くの人に幸せを与えること。
徳は自分のために積むもの。
だから、いいことは黙って黙々、淡々とやる。
気がついたら他人が喜んでくれていた・・・そんな感じ。
「勝っちゃった!」ってな感覚かな。
あまりガツガツしないこと。他の批判をしないこと。これが大事なようである。

陽徳とは・・・自分の価値を自分で高めようとする言動のこと。

「おれはこれだけ家族のために働いてきたのに・・・」
「何不自由なく与えてやったのに・・・」
「俺はいつもお前達のことを考えているのに・・・」
「これだけやってあげたのに・・・」
この先のセリフはおのずと分かるというもの。
結局は「認めてもらいたい」ことの裏返しでしかないみたいだ。

陰徳を積むとは「いいことは黙ってやれ」ということだが
時にはこういうことも考えると我がままな自分の「心のブレーキ」になれるものだ。
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by kusanokenji | 2009-03-27 09:11 | ■連載“日々努力”
WBCと春高バレーを一週間テレビ観戦した。
お陰で生活リズムが狂い、調子がおかしい。
WBCの感想は、若い選手の台頭が眩しいくらいであったし
しかも、帰国してからのテレビインタビューがしっかりしている。
バレー選手の時は「もっとしっかりしろよ!」といつも思うのであるが
喋る内容も喋り方もちょっと違う。青木選手や中島選手なんか感じがいいな。

春高バレー・・・
決勝戦はまるで「大人の完成されたバレー」を見る思いだ。
よくここまでチームを育て、指導してきたものだと指導者の手腕に脱帽。
優勝した東龍の相原監督は
「昨年国体の決勝で負けてから苦しい日々でした」の言葉が印象的だ。
そして、選手には
「2位が一番悔しいぞ、目の前で表彰されるのを見るんだからな」と
決勝戦を前にそんなアドバイスをしてきたとか。
3位、2位を繰り返したきた身にはずっしりと重たい言葉だ。

決勝戦の両チームの他にも男女のチームに言えることだが今回の試合を
見て「スイングが鋭くなっている」という印象だ。
その理由は「D2ラインに振り切っている!」
以前に流行した、腕を真っ直ぐ伸ばして手首を折り曲げるようなスパイクが
あまり見られなかったのがよかった。
また、インパクトしてから腕を止めるスパイクも皆無である。
バレー界も全国レベルは確実に進化していると実感した。
ただ、相変わらず「故障を抱えて」頑張っている選手が多いのは問題だ。
もっとルール改正も包含した抜本的改革が必要だ。
スパイク打数制限とか・・・・。
人数が少ない場合はどうするの?という人には
だからこそ必要なんだよ、と言いたい。
大事なのは県大会、地区大会で頑張っているチームの指導者だ。

いつも選手の傍にいる指導者に頑張ってもらいたいが
怒る前にやるべきことがあると気づいてもらうだけでもありがたい。
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by kusanokenji | 2009-03-26 16:17 | ■連載“日々努力”
ある人の日記を読んでいて昔を思い出し、コメントに書いたのが
指導理念のこと。
【いい人間・いいチーム】
【いいチーム・強いチーム】・・・・
これが僕の現役時代の指導理念でした。
28年間の監督時代、一貫して貫いた姿勢だと言っても過言ではありません。
部を卒業して、結婚して、子育てが終ってからの人生をどう生きるか!
そこを見据えてのことでした。(ず~と女子バレーの世界でした)

勝つことよりも優先したことは申すまでもありませんでした。
これを無くしたら企業がスポーツ部を持つことの意味がないと思ったからです。
徳性的要因と付属的要因の話です。
企業がチームをもつことの意味を勝つことのために置いたらダメだと思ったからです。
今でこそ、企業スポーツの存在価値が「社会貢献」に重きを置くようになりましたが
当時は「勝てば官軍」の全盛期。
時には、大きな流れに立ち向かうことも必要です。
それが(流れが)間違っていると思えばなお更です。
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by kusanokenji | 2009-03-25 09:57 | ■連載“日々努力”
日本、勝ちましたね。
テレビで見ていました。
胸が苦しくなって・・・・ドキドキの4時間でした。
日本がチャンスを迎えても「打てない気がして」
韓国の打者を迎えると「打たれそうな気がして」
本当に応援は辛い。
監督は大変だとつくづく思いました。
本当にご苦労サンでした。

清原、槙原、佐々木の解説もよかった。
冷静でよかった。

さっき、報道ステーションでも言ってたけど
韓国の人たちも「日本も強かった、韓国も頑張った」と
両方を称える人が多いと報道していた。

負けて相手を称える・・・最高です。
さすが世界一の決勝です。これもよかったな。


これを機会に
子供を怒りまくるのをやめる指導者が増えることを祈ります。
ちいさな争いも、大きな争いなつまらんよ!
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by kusanokenji | 2009-03-24 22:24 | ■連載“日々努力”
「僕はベンチでも戦ってましたよ・・・」・・・大活躍の川崎選手の弁。

こんな選手をつくりたいものだ。
”並み”のプレーじゃ勝てない、つまらない!

そういえば、夕べ、昔の同僚(5人)と偶然会った。
7年ぶりにバッタリ。
そのまま店に流れた。
話題は、当時の選手たちの話になった。
「よく躾がいき届いていた」と異口同音の弁を頂いた。
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by kusanokenji | 2009-03-24 08:39 | ■連載“日々努力”

第1064話・・・話②

人には人の話を聞けない時があるものです。
心配事、悩みを抱えている時、落ち込んでいるときなどなど
人は常に“絶好調”とは限りません。

と、そんなことを考えることが多くなりました。

「人の話を聞けない奴」と思うのか
「人の話を聞けない状態になっている理由は何なのか」と考えるのか
この差は大きい。
人の上に立つ者が心得ることの一つだ。

妻に言われていたことを思い出す。
「お父さんは、人の心臓をえぐるようなことを言う時があるから注意してね」
今頃になって身に染みる。
落ち込んでいるといろんなことが見えてくるものだ。
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by kusanokenji | 2009-03-23 11:44 | ■連載“日々努力”

第1063話・・・話

あなたはあなたの周りの人、または生徒さんや選手から
「あなたの考えは面白い!だからもっと聞きたい!」
って言われたことありますか?

その逆はいっぱいありますけど・・・。
気をつけたいと思います。
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by kusanokenji | 2009-03-22 00:50 | ■連載“日々努力”