第64話(3月3日)・・・今までなんだったんだ!
2005年 03月 02日
「これまでのバレーボールは一体なんだったんだ!」
一応、社会的に成功を収められたような肩書きの人ほど「これまでの自分の人生は一体何だったんだ!」と我が人生を反省されるそうです。理由は、それぞれあろうかと思うので推察してください。現実にそういう人が多いことだけは事実です。バレーボール講習会を受けられた方から「今までのバレーは一体何だったんだ・・・それくらいショックだった!」という声を聞きます。どちらにしても、やり直しのパワーが残っている時に気づいたら「人生の儲けもの」だと思うことです。”いい訳”する人は多分、前を向く気力も馬力も底をついているのかも知れません。
僕は若いときに自らすすんでいろいろ体験したので、前を向く馬力が有り余っています。若いときの「本物との出会い」がそうさせるのだと思います。約1ケ月間沖縄のヤンバルの山奥で生活したこともあります。すべて自給自足。昼は畑を耕し、家をつくり、陶器の製作に没頭する日々。私も人生初めての体験でした。夜になると囲炉裏の火を囲んでの食事と語らい。自然と人との共生空間。人間の生命力。自然の生命力。大げさにいえば「生きるとは」と初めて真剣に考えさせられ、体験させて頂きました。人里離れた沖縄の「ヤンバル」の山奥での生活体験は、私の人生の大きな転機になりました。なにも無いのに全国から人が集まってきます。「何もないところに全て(人としての)があった!」という体験が大きいように思います。