469話・・・逞しさとは <日々新た>より
2006年 09月 30日
そういう体験をしてもらおうと思うんやけど、そのためには僕が一番苦しい時に修業させてもらったとこがあるんや。「ヤンバル」といって、沖縄の北部の山奥やな。
そこに田場さんって方が住んでおられているんよ。昔は電気もなっかた。自分でピラミッドを建て、陶芸をされて、自給自足の生活をされておられるよ。そういう自然の中で僕も一ヶ月過ごしたけど、いい体験やった。息子も一週間過ごしたよ。それで君らにもテレビのない生活、自然の力とか木々の逞しさ、そういうものに直接触れてもらおうと思ってな。何もないところだけど一番いろんなものがあるところなんや。そこに行くとね、いろんなものが見えてくる。一日二日ではダメだけどね、一週間二週間いると、人生が見えてくる。自分の人生がね。これまでの自分の人生は一体なんだったんだ、ってね。それでこれからの人生はこうしよう、って少し見えてくるんだよ。君らが「本当の逞しさとは」を考えるきっかけになってくれればいいと思ってね。体験が一番ものをいうからね。体験しなきゃ結局何も会得できないことは一杯あるからね。