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by kusanokenji
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第2686話・・・元監督・元教頭の視点(72)

いまの顧問が辛いとき・・・


時代は確かに教員の負担を減らすための方向へと動いています。しかし、まだ時間はかかります。今後、ゆっくりと時間をかけて進んでいくと思われます。ずっと長い間かけてできあがったものをいきなり変えることは難しいのです。


 ですから、今、バレーボールの顧問が嫌で嫌でたまらない人もたくさんいるはずです。やったことのない部活をもたされる、外部コーチが実権を握っている、自分の存在は軽視されている、土・日も嫌いな競技をずっと見続けていなければいけない状況・・・・・。こんな不遇の状況にある人も日本全国の教員の中には、まだまだたくさんいることと思います。


 けど、そんな状況でどんなふうに考えるかです

 ◇「やりたくないけど仕方なくバレー部を見ています」

 ◇「もう今すぐにやめたいけど、学校事情でそれは無理。ならば、 

  できるだけかかわらないようにしよう」

 ◇「バレーはわからないけど、子供の幸せな表情を見るのがうれし いから、いっしょにいるんです」


 もちろん学校事情、あるいは生活のためにわりきって、バレー部の子どもたちと一緒にいてもいいと思います。けど、教師という職業に対して、ただ、それだけの気持ちしか持っていないと、やる気も湧いてこないし、仕事に生きがいを見いだせないと思います。


 自然体バレーの本質は、「バレーを通して子供たちを幸せにしたい」「人のためになりたい」というところです。私はこの本質を学ぶことができたので、教師としてもやってこれました。教師としての使命感のようなものがあったからこそ、バレー指導を続けられたのだと思います。


 自然体バレーを学んでいくと、いつの間にか「ありがとう」という言葉を発する機会が増えます。また、自分の失敗を素直に謝れるようにもなります。そして、子供たちのためになる方法を常に考えているようになります。


 そうなると、不思議とバレー指導でも結果が伴うようになってきました。「勝ちたい」と思う独りよがりな発想のころは、結果もついてこなかったのに・・・・・。


 今、やりたくない部活指導が辛く苦しいものにしか感じられないときは、「バレーを通して子供たちの役に立ちたい」「子供たちのために何かできないか」と、こんな思いを自問自答してみてください。


 私はそこで自然体バレーの本質と練習メニューの習得に熱中しました。そうしているうちに、大嫌いだったバレーボールが、自分にとってかけがえのないものへと変わっていきました。


  「日本の部活はおかしい」「長時間労働反対」「自分にも家庭はあるんだ」、こんな思いは確かにわかります。しかし、その思いだけで縛られていると、何も始まらないと思います。


 部活指導がつまらないときこそ、その中に教師としての仕事の魅力が隠されているのだと思います。





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by kusanokenji | 2017-01-20 18:00 | ■連載“日々努力”