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by kusanokenji
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第2676話・・・元監督・現教頭の視点(68)

自分が通って来た道が正しいとは言えない



□部活動の現状

 新年度が始まり、各校の職員会議では、誰がどの部活動を担当するのか、発表がある。自分にはまったく経験も関心もないスポーツや芸術活動を、平日は毎日残業代なしで、そして土日も使って「教えなさい」と言われる。これが、いま新年度を迎える中学校や高校の先生たちが、直面している現状である。


□部活動を自動的に担当させられることにくわえて、その具体的な内容も選べない。これがすべて、「自主的」という名のもとに、まかり通っている。 こうした状況下で、いま先生たちの苦しみが、少しずつ声となってウェブ上にあられ始めている。

中学校教員4年目です。自分が中高生のときは文化部に所属していましたが、いまは、まったく経験も興味もない運動部の顧問です。しかも、その運動部には、私よりもずっと長く指導を続けてきた外部指導者がいるので、顧問である私は、ただ何時間も練習や試合の様子を見ているだけです。関心のないスポーツを眺めるだけで時間が流れていき、授業準備のための時間や、体を休めるための時間は奪われていきます。

生徒にとってはその外部指導者こそが指導者であるため、顧問である私の言うことは聞いてくれません。もはや、なめられているといった感じです。私はもう、部活動のなかでは、自分の存在意義を感じることもできず、本当に悲しいです。なのに、生徒が問題を起こすと、私の責任が問われます。心身の負担が増えていくばかりです。


□今日という休日は、7時から17時まで大会引率。19時から21時まで部活動の研修会。22時から25時までテストの採点。明日は8時から18時まで大会引率。これが部活動顧問の休日。二人の娘(2歳と0歳2カ月)の子育てしている妻がもたない。それを助けられないのがつらくて申し訳ない。


 ブラック部活という言葉が最近よく聞かされます。


 今、学校現場には世代交代の波が訪れ、20代の若い教師が次々と採用され、現場に入ってきます。しかし、その反面、途中で退職したり、あるいは休職するケースも多々あります。その一つの要因が部活の問題です。


 私の世代は、こんな状況下を気合を入れて乗り越えろ、それが教師という仕事なんだと教えられて育ってきました。私もバレー未経験者として地獄を見た一人です。


 かつては、私も未経験者でも勉強して乗り越えるのが大切なんだと思っていました。


 しかし、今は若い世代を育てなくてはいけないと痛感しています。


 ですから、平日のノ-部活ディ、または土日もどちらかは休みにしてあげないと誰も部活指導する先生はいなくなってしまいます。


 自然体バレーでは、創立当初から週3回の練習、土日の一日練習はいけないという声をあげてきました。


 今、やっと時代が追いついてきたといってもいいでしょう。


 ブラック企業による新入社員の自殺が社会問題となっています。しかし、ブラック企業のやり方を見ていると、まさにバレー部にもかつてあった理不尽さがあります。休みなし、絶対服従、人格否定など・・・・・・。


 これらが当たり前だった時代に指導していた私たちの世代(40代・50代)の指導者の責任は大きいと思います。


 自分が通ってきた道が正しいとは言えないことを肝に銘じるべきです。







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by kusanokenji | 2016-12-18 22:10 | ■連載“日々努力”