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by kusanokenji
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第2648話・・・元監督・元教頭の視点(60)

50歳代教師の責任


バレーボールは

笑顔で指導しては

だめなのでしょうか?




上に行けば行くほど濃い人たちがたくさんいるバレー界。トップレベルが集まる練習会は、体育館に入っただけで緊張感が漂ってきます。私も長くそんな中にいたので、そんな世界が当たり前だと思っていました。私も全国を目指すようになってからは、小学校だけでなく、中学校・高校のトップチームとも練習試合をしていました。そこに行くと、選手を追いこんでいる様々なシーンをみました。


 ワンマン系のしごき、人格否定の暴言の数々、ビンタや蹴りも見ました。公衆の前で行えば、即逮捕されるような光景がたくさんありました。しかし、そういった世界に悪い意味で慣れてしまうと、それが当たり前だと思うようになります。それこそが怖い落とし穴です。



 先日、中学校と高校の練習試合を見る機会がありました。入った瞬間に感じたのは、「うわっ、疲れる」という感覚でした。指導者から発せられるオーラが疲れる感覚なのです。私が全く何も知らない素人でしたら、とても話しかけることなんてできません。体全体から、「不機嫌オーラ全開」なのです。目つき、態度、発せられる言葉・・・。さすがに体罰はありませんが、それでも異常な雰囲気の集団の大人たちです。


 そこにはバレー指導を始めたばかりの若い先生もいました。そして、その先生もそのような「不機嫌オーラ全開」の態度で指導をしています。以前見た時は、もっと楽しそうな雰囲気が漂っていましたが、たった一年ほどで別人のようになっていました。やはり、各地区のトップレベルチームの指導者は50代が多いです。その人たちの世代は、


不機嫌オーラで指導するのが当たり前でした。

態度と雰囲気で選手を威圧するのです。


また、自分も先輩たちからそのような態度をされてきました。地区の練習会などをする時は、そういった威圧系タイプの指導者が講師になります。立ったり座ったりするという軍隊みたいな訓練を永遠と続けます。また、ひたすら声を出してランニングしまくるという練習が伝統メニューです。そこでバタバタと選手たちは倒れていきます。そういったチームの選手と指導者に「ここに来る以前の問題だ」という厳しい一言を浴びせます。講習会を楽しみにしていた新入部員の一年生は絶望してやめていきます。また、バレー界に入ったばかりの若い先生のチームには、礼儀がなっていないということで、みんなの前でそのチームと指導者を罵倒します。見せしめのような光景です。


 多分、全国でこういった指導場面の色彩が強く残っているところが中学校ではまだたくさんあると思います。


 そういったことをしているのが50代の先生です。自分のされてきたことと同じように接することがバレー界なんだという固定観念にとらわれています。


 しかし、最近そういったところを何とかしようとする新興勢力のような新しい勢力が出てきている地区も見られるようになってきました。すごいことだと思います。勇気のある取組だと思います。


 「相手の立場に立って物事を考えること」


 それこそが今のバレー界には求められているのです。


 50代の先生が悪いと言っているわけではありません。ただ、自分がされてきた指導法をどこかで振り返ってみてください。バレー界の将来を考えれば、「変革」することの大切さに気付くことと思います。



自分を磨く→ ここ













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by kusanokenji | 2016-09-25 12:49 | ■連載“日々努力”