第1916話・・・成功とは
2012年 10月 10日
ノーベル賞を受賞された中山教授は、中学生の時に
「成功=完成ではない」と書かれていたんですね。(驚き)
先日の我々の学習会のテーマを
「指導者は何をもって成功とするか!」に掲げ、ようやくレポートが
集まったたところなのでそのタイミングのよさに、何かの「縁」を感じました。
なぜそんなことをテーマに設定したかというと
一昨日終わった「国体(国民体育大会)」がきっかけ。国体開催の地元に行けば、ビルの壁には「国体を成功させよう!」との垂れ幕が掲げられ、道には「のぼり」が立てられ、選手には「勝て!」と叱咤激励され、そういう姿を見てきて、一体、「何をもって成功と言うんやろう?」「勝てば成功なの?」「でも、国体は開催県が勝つても、そのあと衰退するけどそれでも成功なの?」「負ければ失敗なの?」「失敗の責任は誰がとるの?」と素直な疑問が湧いてきただけのこと。すごく短絡的というか、無責任な思考に少々ガッカリしてですけど・・・。
そこで、我々スポーツの指導者も、この際、考えてみよう。
そして自分の考えを整理してみよう、となったわけです。
私がず~っと考えていたのは
そのとき、「間違ったかな」と悩んでいたことが
20年後、30年後に
「それで正しかった」ということが判明した、という例が、実際にあるということ。
したがって、何が成功で、何が失敗かは
目先の結果で測れないことが多くあるということ。
特に我々、スポーツ指導者は人の心に関する問題なので
死んでからでないと結果がわからない、
生きている間には知ることはない・・・そんな覚悟が必要ではないかと。
で、あるならば
今考えられる「成功とは」の具体的な問題(テーマ)について
純真に
誠実に
一所懸命に
向き合うこと!
手抜き、
出し渋り、
出し惜しみをしないこと。
これが指導者に課せられた条件ではないか・・・
こういうことかなと考えているところに
「成功=完成でない」に出会い
結構、
嬉しい一日になりました。