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by kusanokenji
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第1867話・・・お辞儀

「下の者へ頭を下げて挨拶できる経営者ほど優秀な経営者が多かったな」
以前、そんな話を聞いたことがあります。
下の者を労う(ねぎらう)ことのできる人は経営者の資質あり!

松下幸之助翁のお辞儀は有名です。
世間にもその逸話は多く知れ渡っているが、その中でも有名なのが熱海会談でのお辞儀。
それとは別に、メルマガで届けられた話ですが、次のような話もあります。

「新幹線に乗っていた夫婦が近くの席に松下幸之助さんが座っていることに気がつきます。大阪で商売をしていた夫は松下幸之助さんの大ファンでした。声をかけようとしますがいきなり理由もなく話しかけても失礼だし・・・相手にしてもらえないかも・・・と考えます。そこで妻が、「みかんを差し入れて、きっかけを作ればいいのでは」と提案しました。夫はさっそくみかんを購入し松下幸之助さんに差し出すことにしました。松下幸之助さんは、この申し出をこころよく受け入れ嬉しそうに「ありがとうございます」と言って、その場で皮をむいて食べ始めました。夫婦は、あの松下幸之助さんと話をすることもでき、大満足で席に戻りました。そして、もうすぐ京都に着くという時です。松下幸之助さんが夫婦の座席にやってきて「さきほどは、ありがとうございました。とてもおいしかったです。」と頭を下げて夫婦に礼を言いにきました。天下の松下幸之助が、わざわざ下車する前に挨拶にきてくれたと夫婦は感動します。さらに京都駅でおりた松下幸之助さんはその夫婦が見える窓のところまで来て夫婦の姿が見えなくなるまで深々と頭を下げて見送ってくれたのです!!!夫は彼の行為に感動して涙しました。~」

そんな話です。
「姿が見えなくなるまでお辞儀してお見送りする」
これは、会社では常識でした。
最近は違うようです。
先に電車を降りた人が、車内にいる友人をホームで見送りをしていたら
ず~っと「携帯」を見たまま見向きもしなかった、という話。

話変わって、昨晩の「報道ステーション」のスポーツコーナでの工藤公康レポート。
彼の人柄が伝わってきました。
あんな大投手が、若手にインタビューするのですが、言葉使いが実に丁寧。
上から目線でない。
敬語である。
しかも、我々視聴者にとてもいい気持にさせてくれる。
嫌みのない敬語。
あきらかに相手を尊敬している姿が見えるのです。
自分の過去のことなどまったく見せません。
さすがだなーと思った次第。
やはり
「下の者」への対応でその人の人柄がわかるものだと痛感した次第です。
こういう人にはどんどん仕事が回ってくるのだと思いました。
by kusanokenji | 2012-05-16 10:47 | ■連載“日々努力”